渋谷駅の北側にある通称「中渋谷ガード」と呼ばれるトンネルは、かつて壁面が落書きで埋め尽くされていた。2024年、新しい壁画アートが完成、鮮やかな青色のアートが広がり、暗い雰囲気だったトンネルが明るく生まれ変わった。
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渋谷スクランブル交差点やセンター街方面から、JRの線路をくぐり宮下公園方面へとぬけられる通称「中渋谷ガード」 =東京都渋谷区(三尾郁恵撮影)

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渋谷駅の北側にあるJR線「中渋谷架道橋」をくぐって、渋谷スクランブル交差点から宮下公園方面へ抜けることができる。通称「中渋谷ガード」と呼ばれるこのトンネルは、かつて壁面が落書きで埋め尽くされていた。トンネル内の両脇は「渋谷駅ハチ公口自転車駐車場」として利用され、所狭しと並べられた自転車もあいまってアングラ感満載だった。

壁画アートで生まれ変わった中渋谷ガード

渋谷区内ではビルやガード下などの公共空間に落書きが多かったことから、2010年代後半に落書き防止活動が始まった。また2017年には、災害発生時の避難場所の方角を知らせるアートを街中に展示しつつ落書きを防止する「シブヤ・アロープロジェクト」も開始された。

中渋谷ガード周辺には落書きやステッカーが残るところも

中渋谷ガードでは2024年、新しい壁画アートが完成した。落書きだらけだった壁は鮮やかな青色のアートが広がり、暗い雰囲気だったトンネルが明るく生まれ変わった。

2022年に撮影した中渋谷ガード
壁には「張り紙・落書き」禁止と掲示されていた

夜、久しぶりにこのトンネルを訪れてみた。以前は若者がカメラの前でポーズをとっている姿を見かけたが、今は外国人観光客が目立つ。カメラを構えている青年に話しかけてみると、香港から来たそうで、このトンネルが好きなアニメの舞台になっているため写真を撮っていたという。

中渋谷ガードのほかにも、渋谷区内のいたるところに災害発生時の避難場所の方角を知らせるアートが描かれている

国内外から多様な人々が集う渋谷は、再開発で新しい商業施設が次々に誕生し、「若者の街」から変貌を遂げつつある。表通りだけではなく、街の片隅にも変化の波は押し寄せていた。

アートの中の矢印は避難所の方角を示す

筆者:三尾郁恵(産経新聞)

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