1月12日、成人の日を迎えた。自治体などが開く「成人式」は近年「二十歳の集い」などと名を変えて、20歳の人を対象に開かれる場合が多い。現状は18歳、20歳の節目で大人への階段を上るわけだが、その都度、社会の一員としての権利と義務の理解を促したい。
Coming of Age Day VCYC6FYHTBKTVEVXCKW6I3SXC4

「二十歳のつどい」に集まった若者ら=2025年1月13日、東京都杉並区(相川直輝撮影)

This post is also available in: English

晴れて成人の日を迎えた皆さん、おめでとう。大人の自覚を胸に一歩一歩、前向きに自分の人生の歩みを進めてほしい。

総務省の人口推計によると、今月1日時点の18歳人口は、昨年とほぼ同じ約109万人だった。平成19年生まれの人で、統計がある昭和43年以降、最も少なかった令和6年に次いで2番目に少ない新成人である。

成人年齢は、令和4年の法改正で引き下げられ、18歳から投票権などが得られるようになった。一方で、飲酒や喫煙は20歳からだ。

自治体などが開く「成人式」は近年「二十歳の集い」などと名を変えて、20歳の人を対象に開かれる場合が多い。現状は18歳、20歳の節目で大人への階段を上るわけだが、その都度、社会の一員としての権利と義務の理解を促したいものである。

「大熊町 二十歳の成人式」に出席、町の関係者らと記念撮影に臨む成人たち=1月10日、福島県(芹沢伸生撮影)

調査会社のマクロミルは昨年12月、20歳の人を対象に意識調査を行った。調査では対象者を、高校時代に生成AI(人工知能)の「ChatGPT」が登場したことから、「AIネイティブ世代」と位置付けた。

驚いたのは日本の政治に「期待できる」と回答した人が「どちらかといえば、期待できる」も含めると、全体の56・6%に上ったことだ。前年の約2・7倍に急増し、理由を聞くと「政治体制の変化」や「新政権への期待」が多く挙がった。

半数近くの45・2%が日本の未来について「明るい」と答え、平成21年以降最も多くなった。経済や金融政策への関心が高まり、結婚・出産にも前向きな傾向がみられたという。

従来いわれるような政治に無関心、日本や自分の将来について悲観的―といった若者像とは随分異なる調査結果である。

同社では「社会の変化を肯定的に捉える姿勢が鮮明になっている」と分析し、自身の生活や将来をポジティブに描き、社会との接点を主体的に持とうとする世代の姿が浮き彫りになったと結論付けた。

首相官邸に入る高市早苗首相=2025年12月22日午前(春名中撮影)

確かに昨年は初の女性首相誕生や、連立政権の枠組みが変わるなど日本の政治が大きく変化した年だった。そんな時代だからこそ、しっかりと自分の意見を持ち、将来を見据えることが大切だ。その上で必要なのが常に前を向く「力」だろう。明るさこそ生き抜く術(すべ)である。

2026年1月12日付産経新聞【主張】を転載しています

This post is also available in: English

コメントを残す