新年早々、ヘリコプターで首都カラカスに降り立った米軍部隊がマドゥロ大統領と妻を拘束、ニューヨークに移送した。ベネズエラはロシアの防空システムを導入していたというが、米軍の前にはまったく無力だった。
高市首相(左)と、トランプ米大統領(ロイター=共同)
This post is also available in: English
新年早々、世界中に衝撃が走った。米軍が空爆などでベネズエラの防空システムを破壊したのち、ヘリコプターで首都カラカスに降り立った部隊がマドゥロ大統領と妻を拘束。ニューヨークに移送した。
米軍が攻撃する数時間前には、中国外交団とのセレモニーがあり、中華系やロシア系のテレビがその様子を報じていたが、直後に米軍に拘束された。目隠しのまま移送されるマドゥロ氏の姿が、トランプ米大統領のSNSに掲載された。まるでハリウッド映画のような展開だった。
ベネズエラはロシアの防空システムを導入していたというが、米軍の前にはまったく無力で、国のトップがたやすく拘束された。これは同様の防空システムを導入している中南米の他の反米国家にとっては衝撃的だ。中国が支援しているといっても、米国の圧倒的な軍事作戦にはなすすべがなかった。
拘束されたマドゥロ大統領
世界有数の産油国であるベネズエラには1980年代、米国の石油メジャーが相次いで参入していた。ところが、99年に反米のチャベス政権が誕生し、2007年に石油事業を国有化した後に米国のメジャーは相次いで撤退した。
筆者:高橋洋一(元内閣参事官・嘉悦大学教授)
◇
2026年1月10日産経ニュース・週刊フジ【日本の解き方】より
This post is also available in: English

