岐阜大などの研究チームが、二酸化炭素を吸収するとプラスチックに変化するゴムを開発した。温暖化対策としてのCO2の回収や貯留だけでなく、CO2の有効活用に向けた新たな選択肢を提示した。特定の応用を念頭に置かない基礎研究の醍醐味も示したといえる。
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二酸化炭素を吸収後、アクリル板並みの硬さとなった厚さ1ミリのゴム(三輪洋平・岐阜大教授提供)

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化学の魅力の1つは、さまざまな機能を持つ新しい物質を作り出せることにある。岐阜大などの研究チームはこのほど、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を吸収するとプラスチックに変化するゴムを開発した。斬新な手法が評価され、英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」で報告。温暖化対策としてのCO2の回収や貯留だけでなく、CO2の有効活用に向けた新たな選択肢を提示した形だ。研究のきっかけは若手による〝興味深い現象〟の発見で、特定の応用を念頭に置かない基礎研究の醍醐味も示したといえる。

ゴムに戻すことも可能

開発したゴムは「CO2硬化性エラストマー」と呼ばれる。エラストマーとは伸び縮みしやすく弾力性に富んだポリマー(高分子)材料のことで、要するにゴムだ。

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筆者:小野晋史(産経新聞)

2026年2月28日付産経新聞【びっくりサイエンス】より

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