イランの最高指導者ハメネイ師と会談する安倍晋三元首相=2019年(共同)
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米国とイスラエルがイランへの軍事攻撃に踏み切って1週間以上が過ぎた。最高指導者のハメネイ師などイランの指導層多数が死亡し、米軍の潜水艦がインド洋でイラン軍艦を沈めた。これに対し、イラン革命防衛隊はペルシャ湾で米国の石油タンカーを攻撃した。昨年6月にイスラエルとイランによる大規模な軍事衝突があって以来の情勢の緊迫だ。
米国は第1次トランプ政権の2018年にも「イラン核合意」から一方的に離脱して制裁を再開し、イランと一触即発になった。米国は革命防衛隊を「外国テロ組織」に指定した。
国際社会の平和と安定のために
トランプ大統領は翌年4月、ワシントンを訪問した当時の安倍晋三首相に対し、「イランに行ってもらえないだろうか。シンゾーはイランのロウハニ大統領(当時)とも親しい。シンゾーしかいない」と仲介を要請した。日本は伝統的にイランと友好関係があり、確かに安倍氏は毎年のようにロウハニ氏と会っていた。
安倍氏は同年6月、現職の日本の首相としては41年ぶりにイランを訪問した。中東地域や世界の緊張緩和に向けて、西側諸国のトップとはほとんど会わないロウハニ氏やハメネイ師とも長時間会談した。

イラン・イラク戦争時の1983年、安倍氏の父親、晋太郎外相(当時)もイランに仲介役として訪ねていた。晋太郎氏はベラヤティ外相(同)と会談した際、当時のハメネイ師にコーランの日本語訳の書籍を手渡したという。
筆者:岩田明子(ジャーナリスト)
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2026年3月8日産経ニュース【週刊フジ】より
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