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外食大手のワタミは8日、すしを提供する新業態の店「すしの和」1号店を9日に東京都内に開くと発表した。新型コロナウイルス禍で居酒屋が苦戦しており、すし事業への参入で売り上げ拡大を目指す。家族連れを狙って住宅街に近い駅前に出店し、5年で全国100店舗に広げる方針だ。
すしの和は回転ずしではなく、従業員が握る。価格は1貫96円からに設定した。すしのほか、焼き鳥やちゃんこ鍋も提供する。
ワタミの居酒屋は2019年に450店あったが、コロナ禍で客足が落ちたのをきっかけに業態転換にかじを切った。現在は居酒屋を280店に減らし、焼き肉店への転換を進めている。
東京都内で記者会見した渡辺美樹会長兼社長はすし事業に参入する理由を「業態転換のために、焼き肉に加えてもう一つ武器が欲しかった」と説明した。