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新春恒例の東京消防庁の出初め式が6日、東京都江東区の東京臨海広域防災公園で開かれた。観客を入れての開催は2年ぶりで、ドローンを使って上空から火災の状況を把握し、消火活動や要救助者の救出につなげる訓練を実施した。
清水洋文消防総監は式辞で、昨年12月に大阪・北新地で発生したビル放火殺人事件に触れ「同じような構造の建物に一斉立ち入り検査を実施しており、安全安心を守るため引き続き対策を徹底していく」と述べた。
東京消防庁によると、消防職員や消防団員ら計約2100人が参加。雪の降る寒空の下、ドローンを使った訓練後、大地震の影響で壊れたタンクから有害物質が漏れたとの想定で物質を吸い込んだ人を助ける訓練も行った。江戸時代の「火消し」文化を伝える伝統のはしご乗りも披露され、観客が拍手を送った。