安倍晋三元首相の妻、昭恵さんとロシアのプーチン大統領がモスクワで面会した。昭恵さんと「ロシアは日本にとって重要な隣人」と伝えた。

安倍晋三元首相の妻、昭恵さんに大きな花束を渡して歓迎するロシアのプーチン大統領=5月29日、モスクワ・クレムリン(スプートニク=ロイター)
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安倍晋三元首相の妻、昭恵さんとロシアのプーチン大統領は5月29日、露首都モスクワで面会した。露大統領府が面会時の映像などを公開した。
露大統領府によると、プーチン氏は昭恵さんに「あなたの夫は露日関係の発展に多大な貢献をした。私は彼と非常に良い個人関係を築いていた。彼の人生はテロにより悲劇的に幕を閉じたが、彼とその仕事の記憶はロシアで大切に保存されている」などと話した。

昭恵さんは「この面会の主な目的は、あなたが積極的に夫と対話し、日露関係の発展を願ってくれたことへの感謝を伝えることだ」と指摘。「私は政治家ではない。政治問題には触れない」と前置きしつつ、「ロシアは日本にとって重要な隣人だ。この困難な時期にあっても、両国の文化交流や人的交流が発展すれば喜ばしい」と応じた。

プーチン氏は「彼の夢は両国間の平和条約を締結することだった。私たちは真剣に前進した。現在は状況が違うのでそれについては話さないが、あなたにお会いできてうれしい」などと述べた。

筆者:小野田雄一(産経新聞)
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