カザフスタンのトカエフ大統領との午餐に臨まれる天皇陛下=12月18日、皇居・宮殿「連翠」(酒井真大撮影)
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天皇、皇后両陛下は12月12日、皇居・宮殿で、厚生労働大臣表彰の障害者自立更生者らと面会された。天皇陛下は参列者に「お体に気を付けて活動を続けてください」と声を掛けられた。
皇祖神の天照大神(あまてらすおおみかみ)に神楽を奉納する宮中祭祀(さいし)「賢所御神楽(かしこどころみかぐら)の儀」が15日、皇居・宮中三殿の賢所で営まれ、陛下は拝礼された。秋篠宮ご夫妻もご拝礼。両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまをはじめとする皇族方も参列された。
両陛下は17日、昨年11月に薨去(こうきょ)した三笠宮妃百合子さまの墓所である東京都文京区の豊島岡(としまがおか)墓地を訪れ、拝礼された。陛下は、百合子さまの孫で喪主を務められた三笠宮家の彬子さまに迎えられ、墓前で深々とご拝礼。皇后さまも続いて墓前に進み、拝礼された。

陛下は18日、公式実務訪問賓客として来日したカザフスタンのトカエフ大統領と宮殿で会見し、午餐(ごさん)(昼食会)を催された。宮内庁によると、ご会見は20分程度。陛下は大相撲の同国出身力士である金峰山の名をあげて「国内でカザフスタンの認知度も高まってきています」と話されたという。午餐には秋篠宮さまも陪席された。
愛子さまは14日、千葉大学(千葉市)を訪れ、同大看護学部の創立50周年記念式典にご臨席。愛子さまは式典で、「看護の現場では、医学や医療が更に高度化するとともに、社会の高齢化が進み、在宅ケアを希望される方が増加するなど、医療への需要が多様化してきている現状に応えることが求められています」と述べられた。

17日には、宮内庁埼玉鴨場(埼玉県越谷市)で駐日外国大使らに伝統的カモ猟を紹介する行事の接待役として、初めて単独で参加された。
秋篠宮ご夫妻は17日、東京都台東区の日本学士院会館を訪れ、「第41回国際生物学賞」の授賞式にご臨席。秋篠宮さまはお言葉で、受賞者の研究について「他者の行動を理解する神経機構を研究する領域を新たに開拓した画期的な業績」と紹介し、敬意を表された。式典後に催された茶会では、ご夫妻は受賞者と和やかに懇談された。

秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは15日、明治記念館(東京都港区)を訪れ、緑豊かなまちづくりに貢献する市民活動や企業などを表彰する「第8回みどりの『わ』交流のつどい―都市の緑三賞表彰式―」に臨まれた。佳子さまはお言葉で、受賞者らに対して「それぞれのご活動に込められた思いやこれまでのご努力を感じております」と述べられた。式典後には、受賞者から説明を聞き、活動を紹介するパネルを見て回られた。

高円宮妃久子さまは12日、愛知県陶磁美術館(愛知県瀬戸市)で、高円宮妃久子殿下コレクション御寄贈記念展「わんわん大行進」の開催記念式典に臨まれた。同展では久子さまが寄贈された犬の陶磁器人形が展示されている。

高円宮記念日韓交流基金の名誉総裁を務める久子さまは16日、韓国文化院(東京都新宿区)を訪れ、第14回「高円宮記念日韓交流基金」顕彰式典に臨席された。
17日には、東京都内の百貨店で開催されている「第66回2025年報道写真展」を訪れ、両陛下のモンゴルご訪問の写真などをご覧になった。


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2025年12月19日産経ニュース【皇室ウイークリー(928)】を転載しています
【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。
また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。
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