二上山東方に位置する奈良県上牧町の国史跡・上牧久渡古墳群。住宅に囲まれた小規模な古墳群は、ヤマト王権誕生から飛鳥時代にいたる400年間の古墳が集中。文化財の宝庫・奈良の中でも異色の存在感を放つ。
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上牧久渡3号墳で見つかった画文帯神獣鏡。卑弥呼や邪馬台国時代と重なる(奈良県上牧町教委提供)

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二上山東方に位置する奈良県上牧(かんまき)町の国史跡・上牧久渡(くど)古墳群。昨年11月に思わぬところで注目された。史跡公園の整備工事にあたり、町が工法の変更を文化庁に申請しないまま掘削が行われ、これまで知られていなかった古墳の石室の一部を破損。「町唯一の国史跡を憩いの場に」との地元の期待に水を差す形となった。一方で、住宅に囲まれた小規模な古墳群は、ヤマト王権誕生から飛鳥時代にいたる400年間の古墳が集中。文化財の宝庫・奈良の中でも異色の存在感を放つ。

住宅地の真ん中に重要な古墳群

住宅地に囲まれた上牧久渡古墳群のある丘陵(中央)。400年にわたって古墳が築かれた(上牧町教委提供)

上牧町一帯は、日本書紀などに「上の牧場」と表現され、ゆるやかな丘陵地帯は放牧に適していたという。

その丘陵先端に築かれたのが久渡古墳群。南北170メートル、東西130メートルの範囲に今回新たに見つかった古墳も含めて計9基を数える。前方後円墳の久渡1号墳以外は20メートル足らずの円墳や方墳で、1号墳も全長60メートルで決して大きくない。

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筆者:小畑三秋(産経新聞)

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