中国共産党は世界中で歴史の書き換えを進めている。中国の捏造過程を振り返り、日本に及ぼす深刻な影響と対抗措置について考えてみよう。
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1934年から35年頃の毛沢東(陝西省北部)

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習近平国家主席の中国共産党(中共)は今、世界中で歴史の書き換えを進めている。歴史の捏造(ねつぞう)は、ロシアが5月9日にプロデュースした対ドイツ戦勝記念式典でも繰り広げられた。中国の捏造過程を振り返り、日本に及ぼす深刻な影響と対抗措置について考えてみよう。

中共「北上抗日」の虚言

国賓として訪露した習氏は、ロシアの対ドイツ戦勝パレードに初めて人民解放軍を参加させた。プーチン大統領はパレードに参加した外国軍として最多だと賛辞を贈った。習氏も「中国とロシアは正しい歴史を守る」と応じ、中共が全人民をリードし、ソ連と共に抗日戦争に勝ち抜き、世界の反ファシズム闘争に貢献した、と豪語している。しかし、その中共の「抗日」の実績はゼロに近い。

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筆者:楊海英(文化人類学者静岡大学教授)

2025年5月19日付産経新聞【正論】より

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