任天堂が家庭用ゲーム機の次世代機「Nintendo Switch 2」の体験会を東京都内で開いた。6月の発売が待ち遠しいスイッチ2を記者が一足先に体験してみた。
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任天堂が発表した「Nintendo Switch 2」を記者が体験=4月3日、東京都渋谷区(相川直輝撮影)

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任天堂は4月3日、家庭用ゲーム機の次世代機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ2)」の体験会を東京都内で開いた。ゲーム機だけでなく、ゲームソフトにも、随所にこだわりが詰まった任天堂らしい仕上がりとなっていた。発売が待ち遠しいスイッチ2を記者が一足先に体験してみた。

スイッチ2は音声チャットの機能を強化するなど、パーティーゲームなどをより楽しめるようになっている。本体から分離して複数で遊べるコントローラーにはセンサーが追加され、光学式マウスのように使って遊べるようになった。

早速マウス機能を体験しようと「スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition+ジャンボリーTV」をプレイ。「マリオパーティ」は簡単な操作でさまざまなミニゲームが楽しめる人気シリーズだ。

2対2に分かれて4種のミニゲームで戦った。大阪本社の記者と組んだ「産経東西連合」対テレビ東京の報道番組「ワールドビジネスサテライト」取材班の対戦だ。

エアーホッケー風のゲームではマウス操作でパットを動かして、カメの甲羅を相手ゴールに叩き込む。このほか、ブロックを積み上げて高さを競ったり、スプレーを吹きかけて塗った大きさを競ったりするゲームを体験。マウスを握る手にも熱がこもった対戦の結果は2勝2敗の引き分けとなり、名刺を交換して健闘を称えあった。

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次にドンキーコングシリーズの最新作で3次元(3D)アクションゲームとなった「ドンキーコング バナンザ」ブースに向かった。

ドンキーコングを操って、上下にパンチして壁を壊したり地面を掘ったりする爽快感が癖になるゲームだ。ドンキーコングのカラフルな世界観は、スイッチ2の画面性能の向上によって、より色彩豊かになっている。

任天堂が発表した「Nintendo Switch 2」。プレイするのは「ドンキーコング バナンザ」=4月3日東京都渋谷区(相川直輝撮影)

人気レースゲームの最新作「マリオカート ワールド」は注目度が高かった。マシンの操作感などは前作から大きな変化は感じなかったものの、今作から「サバイバル」モードが追加。チェックポイントを通過するごとに下位メンバーが失格となっていくというスリリングなレースが楽しめた。

正月や夏休みに帰省した実家で甥っ子や姪っ子に鍛えられた記者は、24人でスタートしたレースで、最後の4人まで残ることができ、3位で完走できた。

任天堂が発表した「Nintendo Switch 2」でプレイする「マリオカート ワールド」の画面=4月3日、東京都渋谷区(相川直輝撮影)

任天堂らしさを感じたイチ押しゲームは、車いすバスケットボールをゲーム化した「ドラッグ アンド ドライブ」だ。障害の有無に関係なく一緒にプレーできるゲームは、eスポーツとして注目されている。ただ、ゲームジャンルの1つとして確立している野球やサッカー、バスケなどが取り上げられるのが多い中、パラスポーツに光を当て、たくさんの人が一緒に遊べるゲームとして完成させた着眼点は任天堂ならではといえる。

同ゲームはコントローラーのマウス機能を使って車いすを操作。相手にぶつかってボールを奪ったり、コート端の曲面をジャンプ台にしてど派手なダンクシュートを決めることができるなど、ゲームらしい演出も盛り込まれていた。

筆者:高木克聡(産経新聞)

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