
11月からの新たな排ガス規制に対応したホンダの原付きバイクの新製品にまたがる同社社員=10月16日、東京都江東区(永田岳彦撮影)
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ホンダは10月16日、11月から適用される新たな排ガス規制に対応した原付きバイク(原動機付き自転車)の新製品を発表した。発売されるのは1958年に販売を始めた50cc以下の人気車種「スーパーカブ」シリーズの事実上の〝後継モデル〟など4車種。排気量は110ccだが最高出力を4キロワット以下にして、速度も抑えることで従来の原付き免許での運転も可能とした。
ホンダは、50cc以下の原付き市場では国内シェア首位で、新基準対応の新商品を他社に先んじて投入することで、引き続き市場を牽引(けんいん)したい考えだ。
原付きの製造子会社「ホンダモーターサイクルジャパン」の室岡克博社長は「新基準原付きといえば『ホンダ』といってもらえるようにしたい」と意気込みを見せた。

この日発表された新製品「Lite(ライト)シリーズ」は「スーパーカブ110」をベースにした3車種と「Dio(ディオ)110」をベースにした「Dio110Lite」の計4車種。
希望小売価格は「スーパーカブ110」をベースにした3車種の最安値は税込みで34万1000円。12月11日から発売する。3車種合計の販売目標は年6500台。ディオは23万9800円で11月20日に売り出す。年間の販売目標は9000台としている。
新基準適用に伴い、各社は10月までに既存の50cc以下の原付きの生産を終了する。ヤマハ発動機も今後、原付き免許で運転可能な新基準対応の原付の新製品を投入する方向だ。
筆者:永田岳彦(産経新聞)
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