人類は森林を伐採し、利用することで繁栄を築いてきたが、地球の陸地の3割を占める森林は減り続けている。途上国の森林破壊を止めないと未来は危うくなる。
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山林火災で樹皮が焦げた木=2025年3月、岩手県大船渡市(安元雄太撮影)

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人類は森林を伐採し、利用することで繁栄を築いてきた。森は文明の盛衰を左右する。途上国の森林破壊を止めないと未来は危うくなるだろう。

木は燃料と道具に欠かせない

地球の陸地の3割を占める森林は減り続けている。国連食糧農業機関(FAO)によると、2025年までの35年間で日本の国土の5倍を超える面積が消失した。南米やアフリカ、東南アジアが深刻で、多くの熱帯雨林が伐採によって危機にさらされている。

森林の減少は今に始まったことではない。約1万年前と比べると、世界の森林面積は3分の2に減ったとの推計もある。人類は古代からずっと森を伐採してきたのだ。

なぜ人は木を切るのか。燃やすと草より大きな熱エネルギーが得られる、石と比べ軽くて加工しやすい、身近にたくさんあって簡単に手に入るなど資源として優れた特徴があるからだ。

木は火を使って調理や暖を取るのに必要で、道具や住居の材料にもなる。このため森林は人類が世界各地にすみかを広げる上で重要な役割を果たした。

森林総合研究所北海道支所の志知(しち)幸治チーム長(古生態学)らの研究によると、シベリアのバイカル湖周辺は無人の砂漠だったが、気候変動による温暖化で約4万5千年前に草原と森が混在する環境に変化し、人類が進出した。

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筆者:長内洋介(産経新聞)

2026年1月3日産経ニュース【テクノロジーと人類(58)】より

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