JAPAN Forwardが毎年、新年に際して世界に発信している恒例の「新年の一字」に、2025年は「輝」の一字が決まった。
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今年(2025年)の一字を書く、ダウン症の書家・金澤翔子さん =東京都大田区久が原(植村光貴撮影)

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JAPAN Forwardが毎年、新年に際して世界に発信している恒例の「新年の一字」に、今年は「輝」の一字が決まった。選んだのは、ダウン症の人気書家として活躍する金澤翔子さん(39)と母親の泰子さん(81)。「輝」と力強く揮毫した翔子さんは「皆さん、今年は輝いて欲しいです」と笑顔で語った。

光り輝く祈りと新年の願い

金と銀の小さな菊模様が散りばめられたクリーム色の着物は、母親から譲り受けたもの。落ち着いた色合いだが、袖の紅色が艶やかだ。翔子さんは和紙の前で正座をして亡き父親に静かに祈りをささげ、自分の腕より太く、長い筆を執って一気に「輝」の一字を書き上げた。

揮毫を終えた翔子さんは、作品の「輝」を前に「心を込めて書きました。元気になってください。ハッピーになってください。皆さん、今年は輝いて欲しいです」と述べ、「新年あけましておめでとうございます!ハッピーニューイヤー!」とお祝いの言葉を笑顔で語った。レポーターに新年の抱負を尋ねられると、「結婚したいです」とはにかんだ様子だった。

金澤翔子さんが書き上げた今年(2025年)の一字、「輝」 =東京都大田区久が原(植村光貴撮影)

東京都大田区久が原の商店街に一昨年、オープンした翔子さんの画廊は昨年暮れに1階部分を画廊カフェに改装し、翔子さんがお客さんと直接交流できるスペースになった。今回、揮毫した2階は翔子さんの作品を展示するギャラリーになり、開放するという。

光の軍勢

今年で8年目となる「新年の一字」は「光」から始まった。その後、「祈」「和」「勝」「飛」「愛」「翔」と続き、その時々にふさわしいメッセージを発信してきた。

ダウン症の書家・金澤翔子さん。今年(2025年)の一字を書く前に手を合わせ、精神を統一させる =東京都大田区久が原(植村光貴撮影)

今年、2025年(令和7年)の一字「輝」は、「光」に「軍」と書く。ウクライナや中東ではいまも戦争が続き、世界は闇に覆われている。今年こそ、「光」の軍勢がこれを照らし、争いと絶望の中に平和をもたらして欲しい。

(JAPAN Forward編集部)

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