3月18日、海上自衛隊幹部学校指揮幕僚課程の卒業式で、羽渕博行校長(中央)からジェームス・アワー賞を授与される海自の川端悠太3佐(左)=東京都目黒区(岡田美月撮影)
This post is also available in:
海上自衛隊幹部学校(羽渕博行校長)は3月18日、同校指揮幕僚課程の卒業式を行い、米ヴァンダービルト大名誉教授の故ジェームス・E・アワー氏の功績を顕彰する「ジェームス・アワー賞」が海自の川端悠太3佐に授与された。同賞は、日米同盟強化に尽力し、米国人として初めて海自幹部学校に留学したアワー氏を顕彰するため今年新設された。
海自幹部学校の指揮幕僚課程では今年、陸海空自衛官のほか、オーストラリア、インド、韓国、タイ、米国の各国軍からの留学生を含む計39人が卒業した。

アワー氏の長女、ヘレンさんは卒業式で登壇し、「日本が国際の安定に向け(米国にとって)世界規模の対等なパートナーとなるよう促すことが、父の生涯にわたる使命の中核を成していた」と強調。「父の代わりにその使命を継承してほしい」と述べた。
アワー氏は米海軍に入隊後、1970年代に海自幹部学校指揮幕僚課程を卒業。79年から米国防総省日本部長を務め、レーガン政権下で日米同盟の強化に奔走した。2008年に旭日中綬章を受章。24年、米南部テネシー州で死去した。82歳だった。

25年7月、アワー氏の日米共同葬礼行事が京都府舞鶴市沖で行われ、遺族や薫陶を受けた関係者らが見守る中、遺灰の入った壺が海自の掃海母艦「ぶんご」の甲板上から日本海に静かに投入された。
アワー氏は、米海軍時代の乗艦経験や海自の研究などで掃海活動への思い入れが深く、「自分が亡くなったら、日本海において海自の掃海艇から遺骨を水葬してほしい」と遺言を残していた。
筆者:岡田美月(産経新聞)
This post is also available in:

