北朝鮮軍はロシアによる軍事支援で武器も部隊運用も能力向上が急速に進んでいる。韓国の李在明政権は国防費増で対抗するが、米韓関係は課題が山積で、同盟の軸足は不安定のままだ。
10月4日、平壌で行われた兵器展示会「国防発展2025」で展示された弾道ミサイル「火星11マ」(左)(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
This post is also available in: English
北朝鮮軍はロシアによる軍事支援で武器も部隊運用も能力向上が急速に進んでいる。これに対抗する韓国の李在明(イ・ジェミョン)政権は国防費8・2%増という巨額な予算案を出し成立の見通しだ。だが、肝心の米韓関係は在韓米軍の位置付けや在韓米軍の経費負担などの課題が山積で、同盟の軸足は不安定のままだ。10月29日の米韓首脳会談で関税交渉は妥結したものの、韓国内には反米ムードが広がっている。南北分断から80年、「新冷戦」を象徴する南北の軍事的対峙(たいじ)は新たな局面に入っている。
「火星20」「火星11マ」の登場
10月10日、平壌で行われた朝鮮労働党創建80周年の軍事パレード。日米韓の軍事・情報当局者は、どんな兵器が登場するのか、ロシアの技術支援の効果は表れるのか目をこらした。
筆者:久保田るり子(産経新聞)
◇
2025年11月1日付産経新聞【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】より
This post is also available in: English

