沖縄本島中部の与勝半島突端には、安全保障上重要な自衛隊と米軍の基地が集中する。各基地から数百メートルしか離れていない原野を、中国人男性が経営する那覇市内の不動産会社が所有していた。
八重山諸島沖を航行する海上保安庁の巡視船 (John Carroll)
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太平洋に突き出た沖縄本島中部の与勝(よかつ)半島。その突端に安全保障上重要な基地が集中する。第7地対艦ミサイル連隊が駐屯する陸上自衛隊勝連(かつれん)分屯地と米海軍の港湾施設「ホワイトビーチ」、海上自衛隊沖縄基地隊だ。
沖縄県うるま市勝連平敷屋(へしきや)。各基地から数百メートルしか離れていない原野を、40代の中国人男性が経営する那覇市内の不動産会社が所有していることが、産経新聞の調査で明らかになった。
「朝日と夕日が見えるリゾートホテルを開発しようと考えて買った。基地は関係ない。逆に(基地が)あるから安全だ」
中国人男性はそう語るが、ホテル開業に向けた許可申請はしていないという。平成29(2017)年末、約6千平方メートルの土地を取得したが、長らく「塩漬け」のままだ。男性は「建設費も高くなっている。めどがついたら建設に着手したい」と話す。
一帯は令和4年施行の土地利用規制法で、土地売買の事前届け出が義務付けられる「特別注視区域」に指定された。勝連平敷屋自治会の大城秀司会長は「あの辺りは軍用地が点在し、民家も建てづらい傾斜地。リゾートホテルなんて信じられない」と驚く。
筆者:大竹直樹(産経新聞)
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2026年3月1日付産経新聞【日本を守れるか 静かなる侵食】より
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