国土交通省能登復興事務所が特殊重機「スパイダー」を報道陣に公開した。能登半島地震や記録的豪雨で被災した石川県珠洲市の道路復旧工事で使用している。

報道陣に公開された特殊重機「スパイダー」=5月21日午前、石川県珠洲市
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国土交通省能登復興事務所は5月21日、能登半島地震や記録的豪雨で被災した石川県珠洲市の道路復旧工事で使用している特殊重機「スパイダー」を報道陣に公開した。四つに分かれた脚をクモのように自在に動かせ、斜面でも作業できるのが特徴。実演では、大きな岩を越えたり、倒木を切断して運搬したりした。
同事務所の南谷達也・工務第3課長は「スパイダーの優位性を生かし、一日も早く復旧させたい」と話した。


国交省によると、スパイダーは民間企業などの所有も含め、国内に約20台ある。アーム先端部分の装置の交換が可能で、掘削やくい打ちなどさまざまな役割を担える。西日本豪雨では、土砂が流出した愛媛県宇和島市のミカン畑を整備した。

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