会見する高橋まつりさんの母の幸美さん=12月24日午後、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)
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広告大手電通の新入社員だった高橋まつりさん=当時(24)=が長時間労働やパワーハラスメントに苦しみ、自ら命を絶ってから12月25日で10年となった。平成31年から「働き方改革関連法」が順次施行されるなど、過労死根絶に向けた取り組みが進む一方で、精神障害による労災認定は増え続けている。


(右)神奈川・箱根にハイキングに行ったときの高橋まつりさん(右)と母の幸美さん=2015年(遺族提供)
関連法では、残業時間の上限を規定している。「月45時間、年間360時間」が原則で、特別な事情がある場合でも「年間720時間」に制限。休日出勤を含め「月100時間未満」「2~6カ月平均で80時間以内」という上限がある。さらに退勤から次の出勤まで、休息のために一定時間を設ける「勤務間インターバル制度」の導入を努力義務とし、有給休暇取得の義務化も定めた。
一方、厚生労働省の統計によると、昨年度に労災支給決定された脳・心臓疾患は241件で横ばい傾向にある。精神障害は1055件で6年連続の増加を見せる。

関連法については施行後5年の検討規定に基づき、労働政策審議会で見直しの議論が進む。高市早苗首相は就任直後、厚労省に「心身の健康維持と従業者の選択」を前提とした労働時間規制の緩和検討を指示。これに対し、労働界などは強く反発している。
(産経新聞)
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