90歳の誕生日を迎えた北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母、早紀江さんが、改めて拉致事件に対する母の切実な思いを語った。
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会見を行う横田早紀江さん=1月27日午後、川崎市川崎区(関勝行撮影)

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北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母、早紀江さんは2月4日に90歳の誕生日を迎えた。衆院選が公示された1月27日、改めて拉致事件に対する母の切実な思いを語った。

North Korea
横田めぐみさん

選挙戦を通じて「拉致問題は大変なことだと口になさらず、聞こえてこない」といらだちを隠さず、「どんな形でも取り返すということに命がけで頑張ってほしい」と注文した。

早紀江さんは失望している。「こんなに長い時間、拉致問題を解決できず、子供たちの様子が分からず過ごす日本という国の姿が悲しい」。母の嘆きを各党はどう聞いたか。恥ずかしくはないか。

候補者の沈黙を歓迎し、拉致事件が忘れ去られることを待っているのは、北朝鮮である。

拉致被害者の親世代で存命なのは、早紀江さん一人になってしまった。しかも高齢である。被害者を取り戻すため、なりふり構っている猶予はない。

トランプ米大統領(右から2人目)と話す拉致被害者・横田めぐみさんの母の横田早紀江さん(中央)ら=2025年10月28日、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)

われ関せずと無視を決め込む北朝鮮を動かすためには、強大な軍事力・経済力を有する米国の関与が不可欠である。

小泉純一郎首相(当時)の訪朝で拉致被害者5人の帰国が実現した背景に、当時のブッシュ米政権による強力な圧力があったことを忘れてはならない。

トランプ米大統領は、南米ベネズエラへの軍事攻撃に踏み切り、マドゥロ大統領らを拘束した。過去に「斬首作戦」の実施も取り沙汰された北朝鮮には戦慄のニュースだったろう。

トランプ氏は第1次政権時、金正恩朝鮮労働党委員長(当時)との首脳会談で、拉致問題解決への進展を直接迫った。早紀江さんら拉致被害者家族との面会で涙したこともある。

拉致被害者の帰国実現へ向けて、トランプ政権の協力を得るには、どの政党が最適か。誰が日本の首相にふさわしいか。これは投票先選択の極めて重要な要素となる。

トランプ氏は4月に訪中を予定している。ここにも拉致問題解決に向けた日朝首脳会談への突破口を期待する。

2019年に板門店で行われたトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談=2019年6月(©ホワイトハウス)

それには緊密な日米関係こそが大前提である。早紀江さんは「首脳会談ができるならば、私は北朝鮮に行きたいと思っている。金正恩さんが出てきたら目を見て本当の思いを伝えたい」と覚悟を述べた。母の思いに命がけで応えてほしい。

2026年1月29日付産経新聞【主張】を、一部情報を更新して転載しています

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