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海上自衛隊は11月6日(日本時間7日)、米カリフォルニア州サンディエゴ沖に派遣中の護衛艦「かが」で、米軍の支援を得てステルス戦闘機F35Bの運用試験を実施し、発艦する様子を報道陣に初めて公開した。政府は、短距離発艦や垂直着艦能力を持つF35Bを米国から42機購入する計画で、将来的にかがは事実上の空母として運用される。
日本時間の7日未明から朝にかけて、米海軍のF35Bがエレベーターで飛行甲板へ移動。米海軍と海自側で発艦手順を確認し、洋上に向けて飛び立った。
かがは3月、戦闘機の発艦に対応するため、艦首部を台形から四角形に変更。高温の排気に備え、甲板に耐熱工事を施した。9月に母港の海自呉基地(広島県呉市)を出港。10月からサンディエゴ沖において、2週間以上にわたり米海軍所属のF35Bで運用試験を実施し、この日終了した。
米第3艦隊司令官のジョン・ウェイド中将と並び、記者会見に臨んだ海自護衛艦隊司令官の伍賀祥裕(ごかよしひろ)海将は「試験ができたことを喜ばしく思う。F35Bの運用能力の獲得は、日米の抑止力の向上、インドアジア太平洋地域の平和と安定につながる」と強調した。
(産経新聞)
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