織田信長ゆかりの劔神社で看板猫を務める「ちゃちゃ」。背後の神馬像の胴には織田家の家紋があしらわれている=福井県越前町(尾崎修二撮影)
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空前のメダルラッシュに沸いた冬季五輪の閉会式を明日早朝に控えた2月22日。この日はニャンニャンニャンで「猫の日」です。
シドニー、アテネ、トリノ、北京と夏冬合わせて4度の五輪を取材した肉球マニアカメラマンも昨年ついに定年を迎え、一線を退いて穏やか過ぎる?日々。37年間、2月になるとプロ野球のキャンプなどで駆け回っていたので、この時期に東京で過ごしていると正直、気持ちがざわついてしまいますが、気を取り直して猫の日の「撮っておき」を披露したいと思います。
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午年を前に「馬と猫」をテーマに取材を計画し、訪れた北海道日高町にある種牡馬の繁用牧場「ブリーダーズ・スタリオン・ステーション」で暮らす猫たちに面白い写真を撮らせてもらえました。

三毛の「サラ」、白黒の「ソル」、キジトラの「プッチ」は“職員”として厩舎などのネズミ対策を担う三きようだい。同牧場の村尾隆平主任は「良い写真撮ってやって下さい」と笑顔で協力してくれました。

離れた場所からの呼びかけに応えて走り出したソル。後を追うプッチ。2匹の“追い切り”を冷ややかに見守るサラ。競馬場の最後の直線、ゴール前の叩き合いさながらの走りは見応え満点でした。
場所は変わって福井県・越前町織田(おた)の劔神社で、勇壮な神馬像と並んでポーズを決める茶トラを熱写。看板猫の「ちゃちゃ」です。社務所内の彼に声を掛けると、大きな声で返事しながら取材に応じてくれました。

同神社は織田信長一族ゆかりの神社として知られ、馬像には信長が使用した家紋「織田木瓜(おだもっこう)」があしらわれています。しかし「そんなの関係ニャー(笑)。どうしてそんなに必死に構えてるの?」とでも言いたげなちゃちゃ。「君と神馬のツーショットが欲しいんだ!」と語りかけながら撮りました。

干支と猫というテーマで撮影していて、ふと思い出した昔話があります。本来猫は十二支に入りたかったのですがネズミに騙されて叶わず、それ以来ネズミを追い掛けるようになった…
私見ですが、そのお陰で我々“猫派”は干支に関係無く毎年を“猫年”として過ごせるのかもしれません。

鬼に笑われそうですが、来年は未年。密かにウール100パーセントのモフモフ軍団と猫のコラボ撮影を目論んでいます。そう、誰がなんと言っても2027年も“猫年”なのです。
筆者:尾崎修二(産経新聞写真報道局)
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