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[Bookmark] Japan-Based Messaging Platform Might Just Help End Fake News, Online Mobs
(【ブックマーク】日本発のSNSはフェイクニュースやネットの誹謗中傷に終止符を打てるのか)
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東京五輪も残すところ1週間。コロナ禍の下で開催された五輪には批判の声が上がっているが、五輪に罪はない。英語ニュース・オピニオンサイト「JAPAN Forward」(JF)は、日本だけでなく各国選手の活躍ぶりを積極的に伝えている。この10日ほどは、JFに掲載された記事の実に7割以上が五輪関係だった。
フィリピンに史上初の金メダルをもたらした重量挙げの女性選手や、サンマリノ初のメダリストとなった射撃の女性選手らの健闘の物語は涙なくして読むことはできない。
ソフトボールの試合会場となった福島では、米国とオーストラリアの監督が桃を食べてそのおいしさを絶賛し、日本国内から感謝の声が相次いだ。福島の食品を避けるため、韓国が自国選手たちのために給食センターを設置したのとは対照的なニュースとなった。
さらに、JFは、卓球混合ダブルスで日本卓球史上初の金メダルを獲得した水谷隼選手に、「とある国から」、誹謗(ひぼう)中傷のダイレクトメッセージが届いていると報じた。
水谷選手の決勝戦後のツイッターによると、「とある国」の人たちから『○ね、くたばれ、消えろ』といった心ないメッセージが直接届いた。しかし、「免疫ありすぎる俺の心には1ミリもダメージない それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉(うれ)しいよ」と気に留めない様子で前向きにつづった。
さらに、水谷選手は「日本人の方は全て応援メッセージです ありがとう」と顔文字を添えて感謝した。
元本紙論説委員長の吉田信行氏は、日本と民主主義国家は、新疆ウイグルやチベット、内モンゴルへの人権弾圧に加えて香港の自由弾圧と台湾への威嚇を行う中国が国威発揚のために行う2022年北京冬季五輪をボイコットすべきだとの論考をJFに寄稿した。
中国・武漢に端を発し、世界をどん底に陥れた新型コロナウイルスの起源についての調査結果によっては、欧米と中国の関係は一層悪化し、北京五輪の外交的ボイコットが現実味を帯びてくる可能性はある。
ただ、そんな五輪関係の記事を押しのけて、この2週間で最も読まれたのが、先月24日に掲載した上の英文(日本語訳)の記事だ。元東京大学特任准教授の大澤昇平氏ら人工知能や深層学習の専門家たちが日本発のインターネット交流サイト(SNS)を9月にスタートさせるべく準備中であることを伝えた。
大澤氏によると、米国や中国の既存SNSは情報の流出や情報操作といった問題が指摘されるが、新しい“日の丸”SNSはより安全で信頼できるサービスになるという。新たな挑戦が始まっている。
コロナ禍の中で行われている東京五輪では、不安や恐怖の中、死力を尽くし全力で闘うことの大切さを体現する選手たちの姿に多くの人々は胸を熱くした。スケートボードの13歳の金メダリストの笑顔には、救いと勇気をもらった。若く無名の選手たちの大躍進に、私たちは長く暗いトンネルの闇の向こうに希望の光を見た。
一方、コロナ禍五輪は、中国との対立激化を予感させる影も投げかけた。その存在を示してくれた光の価値を信じ、JFは力を振り絞って闘う選手たちに最後まで声援を送りたい。
(JAPAN Forward編集部)
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※「日本を発信」シリーズは、産経新聞のオピニオン面に掲載された記事を転載しています。