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King Charles delivers a speech at the state banquet at Buckingham Palace on June 25. (©Reuters)
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英国のチャールズ国王は6月25日、バッキンガム宮殿に天皇、皇后両陛下を迎えて公式晩餐(ばんさん)会を開いた。冒頭のスピーチで、英国留学経験のある両陛下に「英国に、おかえりなさい」と呼びかけ、日英両国の400年にわたる絆を振り返った。
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国王はスピーチで、自らが皇太子だった1970年に初めて訪日し、大阪万博を視察したことに触れた。当時は21歳だったと言い、「東西文明それぞれの伝統が溶けあう力が印象に残っている」と述べた。
日本のアニメ文化にも言及し、スタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」が、世界の観客を沸かせていると述べた。今年で誕生50年を迎えた日本発の人気キャラクター、ハローキティが「ロンドン郊外生まれ」とされることにも言及。国王が「ハローキティ、お誕生日おめでとう」と呼びかけると、会場に笑い声が広がった。
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国王はまた、「われわれのパートナーシップは深い根を持つ」と強調。1613年には徳川家康が英国王ジェームズ1世に手紙を書いたと紹介した。世界情勢が大きく揺れる中、「自由や民主主義、法の支配というわれわれの共通の価値観が、かつてないほど重要になっている」と指摘した。
英BBC放送によると、晩餐会のメニューは手長エビ、バジルのムース、英コーンウォール地方産のカレイ、シャーベットと桃のデザートなどだった。
国王は今年1月にがんが見つかった。4月に公務を再開して以降、国賓の接遇は今回が初めてとなった。