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「コロナ禍でも精一杯、努力しています」 歌舞伎俳優、中村梅玉氏インタビュー

JAPAN Forward

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歌舞伎界の名俳優、中村梅玉(ばいぎょく)氏(75)は今夏、都内でJAPAN Forwardとの独占インタビューに応じ、歌舞伎界がコロナ禍の制約に苦しみながらも、その中で精一杯、努力をしていることを明らかにした。9月には、同氏の父親で、昭和の名女形六代目中村歌右衛門の二十年祭と、七代目中村芝翫の十年祭が行われる。「しっかりと踊りたい」と語り、コロナ禍でも歌舞伎を前に進めて行くとの意気込みを語った。

 

また、外国人を含め、初めて歌舞伎を見る人には、「歌舞伎には、日本人の心が反映されている」と述べ、「頭で理解しようとするのではなく、まずは心でその魅力を感じて欲しい」と強調した。

 

インタビューの概要は以下の通り。

 

 

―外国人にとって日本の伝統文化の筆頭は相撲と歌舞伎です。歌舞伎の魅力はどこにあるのか教えてください。

 

歌舞伎は、ユネスコの『無形文化遺産』に早い段階で登録されていますが、決して“遺産”とは呼んで欲しくありません。歌舞伎は生きている芸術であり、時代と共にどんどん新しい作品が登場しています。

 

≪江戸時代初期に始まり420年の歴史を持つ歌舞伎、江戸期という侍の時代、封建時代からの古典作品もあれば、西洋演劇の影響も受け明治に出来た「新歌舞伎」、戦後に始まる「スーパー歌舞伎」や「コクーン歌舞伎」、最近ではアニメーション「NARUTO」や「OnePiece」が原作の歌舞伎も出来ている。≫

 

―では、その楽しみ方は?

 

歌舞伎は、封建時代につくられた義理と人情の世界を描いている。外国人や若い日本人が、馴染みのない言葉や展開の歌舞伎を初めて観る時は、頭で理解しようとするのではなく、まずは心で感じ、感覚でとらえて頂きたい。歌舞伎の特徴である様式性などもあるが、衣裳や音楽、踊り、所作など現代にはない世界が展開する歌舞伎をまずは楽しんで欲しい。

 

芸術とはそういう見方をするのが良いと思うし、海外公演でも我々はそういうご披露をしている。言葉が分からなくても、展開が理解出来なくても、感じることはできるはずです。

 

 

―分からない時には、観客の日本人に聞いてもらったら、良いコミュニケーションが取れるかもしれませんね。その日本人が分からない時には、この場所(令和アカデミー俱楽部)で、『日本』について学んでもらいましょう(笑い)。コロナ禍で歌舞伎界は相当に苦しんでいると聞いているが。

 

コロナ禍の苦しみは各界共通であるが、まずは舞台に立てることが嬉しい。いまは平時のような本格的な作品はお届け出来ないが、歌舞伎がファンの皆様方にとって本当の楽しみであり、必要とされていることを痛感している。我々はこの間、出来る事を精一杯やり、歌舞伎をお届けする努力をしていきたい。

 

―9月には、歌舞伎座の第一部で、父親で、昭和の名女形六代目中村歌右衛門の二十年祭、同じく七代目中村芝翫の十年祭が共に興行される。

 

歌舞伎界において襲名と追善は大切な興行です。このコロナ禍でも出来るのは本当に有難い。

 

 

―どんな演目か。

 

『須磨の写絵』という歌右衛門ゆかりの演目で、自分は行平(ゆきひら)を、弟の中村魁春(かいしゅん)が松風(まつかぜ)という役を演じるが、きっと父親が『あんたたち、ちゃんとやっているかい?』と見に来ていると思うので、しっかり踊りたいと思う。お客様にもそんな雰囲気を味わい、昭和の歌舞伎界にも思いを馳せて頂ければと思う。

 

―最後に、歌舞伎ファンへのメッセージを。

 

コロナ明けには完全な形で歌舞伎をお届けするので、それまでどうかお待ちいただき、いまの歌舞伎をお楽しみ頂きたい。

 

聞き手:JAPAN Forward

 

 

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