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米映画の「デロリアン」高校生4年以上かけ完成 和歌山

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1985(昭和60)年の米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する乗用車型タイムマシン「デロリアン」を模したモニュメントが、和歌山県立田辺工業高校(田辺市)の正面玄関前にお目見えした。生徒たちが4年以上かけて製作した力作で、平日の4回、映画のテーマソングが流れて回転する。指導した高井正人教諭(51)は「生徒が作ったものが母校に残り、大きな思い出になるはず」と期待している。

 

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デロリアンのモニュメントは長く人々に見てもらえるよう、さびにくいアルミ板を約20枚使って作られ、長さ約4・2メートル、重さ約500キロ。ネット情報などをもとに映画の車体を精巧に再現している。長さ約4メートルの土台もアルミ製。

 

月~金曜の午前9時、正午、午後3時、午後6時にテーマソングとともに約3分間、回転。午後6時には地上のイルミネーションが車体を照らす。

 

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かつて正面玄関前には高さ十数メートルの観葉植物が植えられていたが、中を虫に食べられて倒壊の危険性があったことから、平成27年に伐採。28年に跡地にシンボル的なものをつくることになり、高井教諭が「日本を代表する工業製品といえば車。夢を持てる映画に出ているものがいい」とデロリアンを提案した。

 

28年から製作に着手。高井教諭が担任していた3年生学級の生徒が9月ごろから、アルミ板を使って作り始めた。外観はいったん完成し、同じ年の学園祭で披露。ただ、細部は再現できておらず、車の中も空洞だったが、製作した生徒たちは卒業した。

 

その後、工作製図部(現・ものづくり研究部)の部員が引き継ぎ、機械科の各学年の生徒も協力して昨年春までに車体と土台部分が完成。駆動装置や電気配線が残るだけとなり、春の大型連休には完成する見込みだった。

 

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ところが、新型コロナウイルスの影響で春から6月半ばまで臨時休校となり、製作を続けられない状況が続き、夏休みも大幅に短縮された。それでも、ものづくり研究部の部員は放課後や土・日曜に作業を続け、12月に完成させた。

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製作した部員は感慨深げで、部長の橋本佳明(よしあき)さん(16)=2年=は「先輩たちが何年もかけて作ったものを完成させ、うれしかった」、谷前怜(りょう)さん(17)=2年=は「わからないこともあったが、勉強しながら作った」、廣畑匡規(ひろはた・まさき)さん(16)=2年=は「先輩の苦労が詰まったものを完成させた」と語った。

 

筆者:張英壽(産経新聞)

 

 

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