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【主張】中露機の合同飛行 日本への露骨な「挑発」だ

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中国軍とロシア軍が、「合同パトロール」と称して日本周辺で軍用機や艦艇の共同行動を活発化させている。

 

日本に対するあからさまな威嚇であり、容認できない。岸田文雄政権は中露の軍事的連携を警戒し、国を守る態勢を整えていくべきだ。

 

中露の戦略爆撃機4機が19日、日本海から東シナ海の上空を南下し、尖閣諸島(沖縄県)にたどり着く手前で針路を変え、沖縄本島・宮古島間の宮古海峡上空を抜けて太平洋へ進出した。その後、東シナ海へ引き返した。

 

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航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応し、領空侵犯はなかった。

 

中露の戦略爆撃機は、対艦ミサイルや核弾頭型・非核型双方を搭載可能な巡航ミサイルなどを装備できる。有事には艦船や基地に加え、都市や港湾など重要インフラを攻撃する役割がある。

 

昨年12月にも中露は似たようなルートで戦略爆撃機6機を飛行させた。今年10月には中露海軍艦艇計10隻が日本列島を周回した。

 

このほか、中国海軍の測量艦1隻が17日夜、鹿児島県の屋久島と口永良部島付近の海域で領海に侵入してきた。

 

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大陸国家の中露が、海空軍を日本周辺の海やその上空へ押し出し、海洋国家の日本の安全を脅かしているという構図だ。

 

中露による傍若無人な振る舞いが問題の根幹にある。そのうえで指摘したいのは、日本のこれまでの防衛努力が足りず、抑止力構築が十分ではなかったため、日本を軽く見た中露が軍事的圧力をかけてきた面があるということだ。

 

日本は首相の交代や衆院選が行われたばかりだ。軍を使った威嚇によって岸田政権の安全保障上の出方をうかがっている可能性もある。政府は、その脅威を国民にきちんと説明してほしい。

 

21日のフジテレビ番組で林芳正外相は、「中露両国の軍が、わが国周辺で一連の共同行動を継続しているので、安全保障上の観点から重大な懸念を伝達した」と説明した。

 

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林外相は18日の王毅・中国国務委員兼外相との電話会談で、自身の訪中を招待されたことも明らかにした。

 

就任直後に、軍事的威嚇をするような国へいそいそと出かけるべきではない。外相訪中には慎重な判断が必要である。

 

 

2021年11月24日付産経新聞【主張】を転載しています

 

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