Kosei Inoue the end of 2021 007

Kosei Inoue, right, is pictured with his students of the Tokai University celebrating the 5th consecutive victory of All Japan university tournament in Chiba on November 14, 2021.

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2022年が幕を開けました。
Japan Forward読者の皆さん、明けましておめでとうございます。

 

まずはじめに、昨年12月にアメリカ南部で発生した大規模な竜巻により、被災された皆さまに心からお見舞いを申しあげます。犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、1日も早い復興と安寧の日々が訪れますことを、心からお祈り申しあげます。

 

井上康生さん(右)と妻の東原亜希さん=2021年11月25日

 

また、新型コロナウイルスに関してもオミクロン株の出現により、未だ予断を許さない状況が続いています。このような厳しい状況ではありますが、どうか皆さんにとって明るい光の差す、素晴らしい1年となりますようお祈りしています。

 

さて、皆さんはどのように新しい年を迎えられたでしょうか。私は年明けから精力的に活動する予定です。

 

最初の活動は、1月5日から始まる全日本男子強化合宿への参加です。

 

昨年までは監督として指揮を執ってきた強化合宿ですが、今年からは全日本柔道連盟強化委員会の副委員長という立場での参加となります。

 

選手はもちろん、指導にあたる監督やコーチにとって充実した合宿となるよう、後方支援部隊としてしっかり支えていきたいと思っています。

 

このようにパリ五輪に向けての選手強化に携わる一方、柔道の普及や新しい価値の創造に向けての活動も着々と進めています。

 

2021年9月、全日本男子代表監督の任期を終えた井上康生さん(左)と新監督の鈴木桂治さん

 

昨年12月には、私が委員長を務める全日本柔道連盟ブランディング推進委員会主催の「柔道のこれからを考えるアンケート」を実施しました。

 

目的はその名のとおり、「柔道の未来を考えるための」実態調査。柔道に対するイメージや興味、関心について約10個の質問にインターネット上で答えていただきました。

 

対象地域は日本全国で、対象者は、柔道経験者、保護者、指導者や審判員、柔道未経験者……つまり、誰でもOK! とにかく一人でも多くの人に、ご協力いただきたいと考えて実施しました。

 

集計はこれからですが、さまざまなご意見が届いています。とても新鮮ですし、課題が浮き彫りになってきています。

 

2021年12月15日、東京五輪金メダリストの髙藤直久、アーロン・ウルフ両選手とともに東海大学のイベントに参加した井上康生さん(中央)

 

今後はこのアンケートもとに柔道がより魅力あるものとして人々に受け入れられ、そして社会に貢献していくことができるかを検討し、具体的なアクションプランを策定していく予定です。

 

同時に、このように多くの皆さんのご意見をうかがいながら、今の時代に合う良き柔道カルチャーを、柔道関係者、柔道ファンなど多くの皆さんとともに作っていきたいと考えています。

 

このように今年も日本から、柔道家としての活動を中心に、さまざまなことをお伝えしていきたいと思います。2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

井上康生

 

 

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