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追悼 | 葛西敬之氏死去…日本鉄道の未来ヘレール敷く

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JR東海名誉会長の葛西敬之(かさい・よしゆき)氏が5月25日早朝に間質性肺炎のため死去した。JR東海が5月27日発表した。東京都出身、81歳だった。

 

昭和60年代初頭に、膨大な赤字を抱えていた旧国鉄の分割民営化で中心的な役割を果たし、「改革3人組」の一人と呼ばれた。この取り組みによって複数の企業が生まれ、日本が世界に誇るモデル輸送システムが構築された。

 

葛西氏の多大な影響力は鉄道だけに留まらなかった。日米同盟の強力な支援者であり、日本の国際パートナーとの協力関係を重視した。将来のリーダーを育てることにも尽力した。

 

「葛西会長は高速鉄道技術のリーダーであっただけでなく、長きにわたり日米同盟を支持してくださった」-。訃報を受けてラーム・エマニュエル駐日米国大使が声明を発表した。「氏の遺産は、日米同盟の強化と鉄道技術における日米協力を通して生き続けるだろう」。

 

日本の高速鉄道を披露する葛西氏(右から二人目)

 

JR東日本の分割民営化を成功に導く

 

葛西氏は、東大卒業後の昭和38年に旧国鉄に入社。主に経営企画や労務を担当し、中堅幹部だった故松田昌士元JR東日本社長や井手正敬元JR西日本社長とともに、膨大な赤字を抱えていた旧国鉄の分割民営化に尽力した。昭和62年の分割民営化により、6つの「旅客鉄道会社」と1つの「貨物鉄道会社」が誕生した。

 

JR発足に伴い、JR東海取締役総合企画本部長に就き、社長などを経て平成16年に会長に就任。26年に名誉会長となった。

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高い収益性を誇るJR東海は東京と大阪を結ぶ東海道新幹線を「スピードと効率性」の象徴として効果的に用い、日本鉄道のブランド化を成功させた立役者だ。15年にはJR東海の品川駅開業を実現させ、「リニア中央新幹線」という最先端技術の具体化を推し進めるなど安定的な経営基盤の確立に努めた。

 

リニアモーターカー

日本の高速鉄道を披露

 

国際交流への強い思い

社外でも政府の要職を歴任。安倍晋三元首相の政策的なブレーンを務め、安倍氏肝いりの教育再生会議委員に就任し、教育問題の論客としても知られた。

 

ラーム・エマニュエル駐日米国大使と(写真:米国大使館提供)

 

キャロライン・ケネディ元駐日米国大使と

 

政府の要職以外では、日本戦略研究フォーラム(JFSS)の副会長を務めた。安全保障の各分野から有識者の意見を集め、国の将来について議論した。その原動力の源は、自身が日本人留学生として米国中西部に留学した経験にあるという。

 

27年にウィスコンシン大学マディソン校の同窓会のインタビューを受け、次のように答えた。

 

「何も知らない土地に行き、コミュニケーションが苦手な言語で話さなければならない中で、[…] どうにかこうにか自分のやるべきことを達成でき、これが自信の源になりました」

 

この海外での経験は葛西氏のその後の多様な活動に大きな影響を与え、今日まで引き継がれている。JR東海は、「日米間の良好な関係と相互理解を深めることの重要性」に敬意を表し、ウィスコンシン大学マディソン校の学生インターンシップを支援している。

 

JR東海のインターンシップ制度を始め、葛西氏が築いたウィスコンシン大学同窓会の強力なネットワークは、日本全国、そして世界中の多くの機関に恩恵をもたらしている。麗澤大学のジェイソン・モーガン教授もその一人だ。モーガン氏は、「葛西氏と彼の世代の日本人留学生の先駆的な海外活動の恩恵を受けている」と語る。モーガン氏は本サイトの寄稿者で、編集者でもあるが、「葛西氏が大切に育てたJAPAN Forwardという組織の一員であることを誇りに思う」と述べている。

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正論大賞受賞式にて

 

JAPAN Forwardの強力な味方

 

大小の場で論客として活躍した葛西氏は、産経新聞のコラム「正論」執筆メンバーの一人でもあった。25年にフジサンケイコミュニケーションズより「正論大賞」を受賞。産経新聞社が支援し、日本から世界に向けて発信する英語ニュース・オピニオンサイト「ジャパンフォワード」の設立に賛同し、運営団体理事を務めた。

 

葛西氏の訃報に接し、一般社団法人ジャパンフォワード推進機構の太田英昭代表理事は「5年前に理事就任をお願いした折、英語による海外発信力強化という趣旨に強く賛同してくれた。常に国益を基軸に生きた方で、ジャパンフォワードの強い味方でした」 と話している。

 

記事:産経新聞社、JAPAN Forward編集室

 

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