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はやぶさ2、地球外の砂にアミノ酸 生命の源はどこからきたのか

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小惑星りゅうぐうに着陸する探査機はやぶさ2のイメージ
(JAXA・池下章裕氏提供)

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生物は親なしに無生物から偶然発生することがある。古代ギリシャのアリストテレスが唱えた「自然発生説」は、19世紀の半ばにフランスの化学者、パスツールの実験により否定された。

 

では、約46億年前に誕生した地球に何が生命をもたらしたのか。その後さまざまな説が生まれた。実は生命の基となる物質の起源は、地球ではなく宇宙にあるとするのが「パンスペルミア仮説」である。パンは「汎(すべて)」「スペルミア」は種子を意味する。

 

オーストラリアで回収された探査機はやぶさ2の試料カプセル=2021年12月(JAXA提供)

 

生命の「種」が、光の圧力を受けて惑星間を移動している。約100年前、ノーベル賞受賞者でもあるスウェーデンの科学者、アレニウスが提唱した。その仮説を検証するため日本の研究チームは、高度約400キロを回る国際宇宙ステーション(ISS)で採取したちりを分析してきた。生命の種は、たんぽぽの綿毛のように宇宙空間を漂うと考えられることから、「たんぽぽ計画」と名付けられている。

 

一方で、生命の種は小惑星や彗星(すいせい)の破片の落下により地球に運ばれた、との説も有力である。確かに地上で見つかった隕石(いんせき)からはタンパク質の材料となるアミノ酸がすでに検出されている。ただ地球上で混入した可能性も否定できない。そこで注目されたのが小惑星「リュウグウ」の砂である。

 

はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った試料(JAXA提供)

 

リュウグウの試料内で大きさごとに分かれて分布する磁鉄鉱の粒子(中村栄三・岡山大特任教授ら提供)

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が、52億キロメートルに及ぶ長旅の末1年半前に地球に持ち帰った。約5・4グラムの砂は、世界各国の研究機関に配られ、外気に触れない状態で解析が進められてきた。果たして20種類以上のアミノ酸が確認された。

 

やはり期待通りの「玉手箱」であった。生物学最大の謎にどこまで迫れるのか。これから発表される論文が楽しみである。

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2022年6月7日付産経新聞【産経抄】を転載しています

 

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