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酉の市に活気戻る~福よ来れ~

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酉の市で売られる飾り熊手。来年の干支・ウサギを飾った熊手=11月3日、新宿・花園神社(海藤秀満撮影)

江戸時代からの庶民の祭り

 

日本の秋の風物詩「酉の市」が東京・新宿の花園神社で今年も始まった。新型コロナウイルスの拡大で飲食の露店の出店を中止していた昨年に比べ、今年は露店が復活して祭りに活気が戻ってきた。

 

「酉の市」は、古代日本の伝説的英雄とされる日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祭る大鳥神社で、命日の毎年11月の「酉の日」に行われるお祭り。酉(鶏)とは、干支の十二支の1つで、12日で一巡する。酉の市は関東地方を中心に江戸時代に庶民の祭りとして始まり、開運招福・商売繁盛を願い、縁起物とされる飾り熊手を販売する店舗がずらりと並ぶ景観が圧巻だ。

 

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酉の市で境内に飾られた約950個の提灯=11月3日、新宿・花園神社(海藤秀満撮影)

 

新宿・花園神社の酉の市

 

花園神社の酉の市は明治時代に始まる。2022年は酉の日の11月4日、16日、28日の3回の本祭の他、その前日の11月3日、15日、27日にも前夜祭が開催され、計6回お祭りが楽しめる。境内には約950個の提灯が飾られ、地元の小学生が作った提灯もある。

 

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境内に飾られた地元小学生が作った提灯=11月3日、新宿・花園神社(海藤秀満撮影)

 

昨年は新型コロナウイルスの拡大で取り止めていた食べ物や物販の露店が今年は復活した。食事用のテーブルは用意されていないが、メインの熊手の店舗に加えて露店の復活で賑わいが戻りつつある。

 

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境内の飲食屋台=11月3日、新宿・花園神社(海藤秀満撮影)

 

露店の責任者は「一の酉の前夜祭の夕方時点で、まだコロナ前の客足には及ばないが、昨年に比べて客足は増えている」と期待を膨らませる。熊手は開運招福、商売繁盛、家内安全、健康祈願、恋愛成就など様々な祈願を叶えるべく縁起物で装飾され、小さなものから巨大なものまである。

 

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酉の市で売られる飾り熊手=11月3日、新宿・花園神社(海藤秀満撮影)

 

店と客の商談が決まると、手ばたきで縁起を願う掛け声が聞こえてくる。また、正門近くには「見せ物小屋」もあり、何やら怪しい雰囲気が人々の好奇心を掻き立てる。

 

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酉の市で売られる飾り熊手=11月3日、新宿・花園神社(海藤秀満撮影)

 

卯年の飛躍・向上を願って

 

2023年は東洋の十二支の「ウサギの年(卯年)」にあたる。卯年は、ウサギの跳躍する姿から、「飛躍」や「向上」が期待される年とされる。来年は明るい1年になるのか。酉の市であなたは何を願いますか?

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参考
一の酉:11月4日(前夜祭:11月3日)
二の酉:11月16日(前夜祭:11月15日)
三の酉:11月28日(前夜祭:11月27日)
花園神社:http://www.hanazono-jinja.or.jp/mt/cms/webdir/index.html

 

筆者:海藤秀満(JAPAN Forward)

 

 

この記事の英文記事を読む

 

 

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