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原発より石炭 グレタさん「考えが逆」 小泉純一郎元首相

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Junichiro Koizumi
インタビューに応じる小泉純一郎元首相=11月8日午後、東京都品川区(松井英幸撮影)

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小泉純一郎元首相が産経新聞のインタビューに応じ、次世代革新炉の開発・建設を含む政府の原発政策の見直しやエネルギー政策のあるべき姿について見解を語った。詳細は次の通り。

 

東京電力福島第1原発を視察するIAEAのグロッシ事務局長(右から2人目)。奥は処理水を保管するタンク=5月19日(代表撮影)

 

 

岸田文雄首相が原発の新増設の検討を指示したというがよくないね。経済産業省は「日本の原発は安全だ」といっていたが、平成23年の東日本大震災で東京電力福島第1原発事故が起きた。こんな地震、津波がある日本で危険な原発をまたやろうなんて岸田さんはどうかしているよ。

 

原発は安全じゃない。安全じゃないからコストも安くない。だから政府が支援しないと立ち行かなくなっている。ましてや核のごみの捨て場所、処分場がない。産業廃棄物処理業者は処分場を用意しない限り都道府県知事から許可が下りない。産業廃棄物よりはるかに危険性の高い核のごみを出す原発を、処分場がないのになぜ政府が認めるのか分からない。

 

政府はロシアのウクライナ侵攻で火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)の価格が急騰していることを原発を積極活用する理由にしている。しかし、危険な原発を稼働させればますますコストは上がるよ。日本は太陽光、風力、水力、地熱、安全な再生可能エネルギーが豊富だ。原発にカネをかけるよりこれを活用した方がいい。

 

Junichiro Koizumi

大崎クールジェンの実証試験設備

 

石炭火力だってある。今、どんどん二酸化炭素(CO2)を出さないような技術が発達している。CO2分離・回収型酸素吹(さんそぶき)石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)は石炭が燃料だが、CO2排出量を従来の石炭火力の10分の1以下に抑えることが技術的に可能だ。電源開発(Jパワー)と中国電力が共同出資する発電技術開発会社、大崎クールジェン(広島県)が国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」の支援を受けて実証実験を進めている。

 

九州電力の風力発電施設

 

原発にカネをかけるより石炭火力の技術革新にカネを使い、同時に再エネを活用していく。多少電気代が上がったって再エネを使う方が安全だ。電気をためる蓄電池の技術も進化している。どんどん使って技術革新していけば、もっと安くなる。

 

欧州連合(EU)はどんな事業や製品が持続可能かを示す「タクソノミー」に原発を位置づけ、グリーンなエネルギーと認めたが、間違っているよ。自然を破壊するし、環境を破壊するし、地球を汚すエネルギーじゃないか。環境活動家のグレタ・トゥンベリさんが「既に原発が稼働しているなら、それを停止して石炭に変えるのは間違いだと思う」と発言したというが、私は逆だね。原発の方がはるかに地球環境を破壊するよ。

 

聞き手:赤地真志帆(産経新聞)

 

■小泉純一郎
昭和17年生まれ。神奈川県出身。慶応大学経済学部卒。昭和47年の衆院選に自民党から立候補して初当選。厚相、郵政相などを経て平成13年4月から約5年5カ月、首相を務めた。21年に政界を引退。23年の東京電力福島第1原発事故を機に反原発に転じ、「原発ゼロ」を訴える。80歳。

 

 

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