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スラムダンク、中韓席巻

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韓国・ソウルの書店に設けられたバスケットボール漫画「スラムダンク」の特設コーナー=2月23日(共同)

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人気バスケットボール漫画「スラムダンク」が原作のアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」が韓国で空前のブームとなっている。観客動員数は3月13日までに400万人を超え、韓国で公開された日本映画の歴代興行ランキング1位を塗り替えている。漫画に加え、シューズやウエアといったバスケ用品も飛ぶように売れているという。

 

1990年代に原作を愛読した30~40代が人気を後押し。劇場に何度も足を運ぶファンも多いと報じられた。周囲の30~40代の韓国人に尋ねても異口同音に、中高生や学生時代にハマったという答えが返ってきた。

 

slam dunk

映画のヒットを受け、スラムダンク特集コーナーを設置する書店=2月16日、ソウル市内(時吉達也撮影)

 

中国でも90年代に「スラムダンク」のアニメがテレビ放送され、一大バスケブームを巻き起こしたという話を以前、中国人の知人らから聞いたことを思い出した。バスケ部監督の「安西先生」による「あきらめたらそこで試合終了だよ」といった原作のセリフは、日中韓の多くの30~40代の記憶に共通の名言として刻まれていることになる。

 

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日韓、日中に限らず、中韓間でも文化や歴史問題を巡って確執が絶えない。ネットでの言い争いを牽引(けんいん)するのも30~40代だ。不仲の日中韓の30~40代を結ぶ数少ない存在が「スラムダンク」といえる。ただ、日本政府が中韓相手に、こうした文化的発信力を有効活用しているとは寡聞にして知らない。

 

筆者:桜井紀雄(産経新聞ソウル支局)

 

 

2023年2月14日付産経新聞【ソウルからヨボセヨ】を、最新の情報に更新して転載しています。

 

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