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「本物」と見分けがつかない…伊藤園CMの「AIタレント」がSNSで話題

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生成AIで制作された「AIタレント」を起用した伊藤園のCM(同社提供)

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大手飲料メーカーの伊藤園のCMで起用されている「女性タレント」が、SNSで話題を呼んでいる。CMに登場しているのは実在の人物ではなく、生成AI(人工知能)によって誕生した「AIタレント」だ。制作を担当した「AI model」(東京)によると、国内初の試みとしてAIタレントの提供を今回のCMで行ったという。SNSでは「見分けがつかない」「リアル過ぎる」といった評価がある一方で、「実際のタレントの仕事が奪われるのでは」といった懸念も上がっている。

 

 

生成AIでパッケージも

 

伊藤園は今年9月6日から「お~いお茶 カテキン緑茶」のCMを放映。約15秒間の映像では、白髪交じりの女性が「未来の自分を、今から始める」というセリフとともに商品を手にすると映像が切り替わり、現在の女性の姿が映し出される。

 

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今回のCM制作の上で細心の注意を払ったのが、AIタレントの「顔」だという。伊藤園によると、著作権侵害などのリスクを考慮。AIタレントの制作会社から法的見解書を提出してもらい、問題がないことを確認した。

 

「AIタレント」を起用した伊藤園のCM(同社提供)

 

今回の商品では、ペットボトルのパッケージも生成AIで制作した。伊藤園は「この商品を通じて未来の豊かな生活に少しでも貢献できればと考えた際に、デザインでも何か未来をテーマに表現する術はないかと考えた。それが昨年の冬頃で、ちょうど生成AIが話題になり始めた頃だったということもあり、生成AIを活用できないかと考えるようになった」と説明する。

 

 

「お伝えするのに最適な手段」

 

今回のCMを巡っては、SNSでもさまざまな意見が出ている。

 

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X(旧ツイッター)では「本当に見分けがつかなくて、こういう時代が来たんだなというのを実感した」「少なくとも起用したタレントが不祥事を起こすリスクがゼロなのは良い」といった評価の声がある一方、「一部のタレントの仕事を奪いそう」「広告業界や芸能事務所にとっては、ジャニーズ問題よりも深刻な影響がでるのでは」といった懸念の声もあった。

 

AIタレントを起用した理由について、伊藤園は「今回、AIを使ってCMタレントを作りたかったわけではない」と前置きした上で「健康的で明るい未来のために『お~いお茶 カテキン緑茶』を飲み始めるなら『今』であることを伝えるにはどうしたらよいのか、ということをCM制作会社と協議した」と回答。「現在の自分と約30年後の未来の自分(素敵な元気な姿)を表現する必要があり、その手法としてAIタレントの起用がよりお客さまにお伝えするのに最適な手段であると考え採用した」としている。

 

筆者:浅野英介(産経新聞)

 

この記事の英文記事を読む

 

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