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柔道・井上康生氏「柔軟な発想で柔道の価値を伝える」

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柔道を保育に採り入れているたいよう保育園。同園が開催したLittle kids Judo festival で柔道教室を行った

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JAPAN Forward読者のみなさん、こんにちは。柔道家の井上康生です。この原稿が2024年最初の寄稿となります。今年も宜しくお願い申し上げます。

 

さて今回は、最近私の活動で増えている、柔道を通した交流活動について御報告したいと思います。

 

まず新年最初のイベント参加となったのが、1月13日に行われたLittle kids Judo festivalです。埼玉県内で複数の保育園を運営している、たいよう保育園の主催で行われました。同園では日頃から柔道を採り入れた保育を行っており、このイベントはその成果発表会として開催されました。子どもたちはこれまで学んできた礼法や受身、技などを元気に披露。保護者の方は感激の面持ちでお子さんたちの成長を見守っておられました。

 

たいよう保育園は私の東海大の先輩である仲島大勝さんが運営されています。仲島さん開会の挨拶で柔道を保育に採り入れた理由について「人格形成に最も重要な乳幼児期に柔道を通じて我慢する心、頑張りきる心を鍛えたいと考えた」と述べられていました。

 

私自身、5歳から柔道を始めましたが、まさに柔道は心身をたくましく育ててくれるものだと思います。たいよう保育園で柔道を学んだ子どもたちも、これからの生活の中でもきっとそれが活かされる場面があるはずです。

 

イベントでは、仲島さんの息子さんで私の教え子である仲島拓志さんも裏方として活躍していました。自分の教え子が立派な社会人として仕事をしている姿を見て、大変嬉しく思いましたし、このように柔道を通じたご縁がつながっていく事についても有難い気持ちになった1日となりました。

 

第13回スポーツひのまるキッズ近畿小学生柔道大会。参加者の皆さんと記念撮影

 

その翌日に参加したのが、大阪市で開催された第13回スポーツひのまるキッズ近畿小学生柔道大会です。この大会は柔道で親子の絆を育むというコンセプトのもと、コーチ席に親が座り、親子で試合に臨むのが特徴です。一方、試合以外の部分にもいろいろな工夫が凝らされているのもこの大会の魅力です。今回も会場では受身コンテストや体力測定が行われたり、プロからマッサージを受けられたり、クラウンによる大道芸を観覧できたりと、会場内のあちこちで楽しいイベントが行われ、大変な盛り上がりでした。今回は大会全体で800名もの参加者があったということですが、勝敗だけに価値を置かない大会だからこそ、多くの人に支持されているのではないかと思いました。

 

 

ショッピングモールで柔道

 

もう一つご紹介したいのが昨年12月に高知県のショッピングモール「イオンモール高知」で行われたイベントです。同時期に、私がゼネラルマネジャーを務めるジャパンエレベーターサービス柔道部が高知県内で強化合宿を行っていたことから、こちらのイベントへの参加が決定し、モール内に設営された会場で選手たちが技を披露する機会をいただきました。

 

イオンモール高知で行ったデモンストレーションの一コマ。大勢の買い物客が足を止め、イベントの様子を観覧。子どもや選手たちの技が決まるたび大きな拍手が贈られた

 

ショッピングモールという場所での柔道イベントは私にとっては初めてのことだったのですが、きらびやかな商業施設の中に、柔道衣姿の選手たちが登場したことは、それだけでインパクトがあったようです。買い物中の方々が次々に足を止め、大勢の方が観覧くださいました。選手の技が決まるたびに大きな拍手をいただき、想像以上に喜んでいただくことができました。

 

保育園で学ぶ柔道や、試合だけではない大会、そしてショッピングモールでのデモンストレーション。いずれも柔道の魅力をこれまでになかった角度から引き出し、活かしている取り組みだと思います。

 

私もこれらの取り組みのように、今年も固定観念にとらわれず、柔軟な発想で柔道の価値をお伝えしていきたいと思っています。

 

筆者:井上康生

 

judo Kosei Inoue

井上康生 理事長, 認定NPO法人 JUDOs

judo Kosei Inoue

Kosei Inoue, President, Certified NPO JUDOs

 

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