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井上康生氏「人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てる」

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日本では春を迎えました。日本で春は卒業式の季節です。私が務める東海大学でも今月末には卒業式が行われ、教え子たちが巣立っていきます。

 

今年の卒業生たちは学生生活の後半に新型コロナウイルスの影響を大きく受けることとなりました。想像を超える経験だったとは思いますが、その中で得たものや学んだことも多くあったと思います。

 

また、今年の卒業生の中にも私が理事長を務めるNPO法人JUDOsの活動に協力してくれた学生たちがたくさんいます。

 

Judoka and NPO JUDOs president Kosei Inoue thanks students for their cooperation as volunteers during their years as university students. (March 2022, photo courtesy of NPO JUDOs.)

 

リサイクル柔道衣寄贈活動IOCオリンピックソリダリティ奨学生受け入れ支援、そのほかの様々な活動は、彼ら、彼女たちの協力なしで我々の活動は実現できませんでした。皆さん、ありがとうございました。

 

こうした学生生活の経験を糧に、今年の卒業生の皆さんの人生が、これからの新たなステージで輝くことを願っています。

 

instagram→協力してくれた学生とともに記念撮影した様子です)

 

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さて、今回は北京オリンピックと北京パラリンピックについて振り返ってみたいと思います。

 

Men’s halfpipe gold medalist Ayumu Hirano (left), gets congratulated by United States’ Shaun White at the 2022 Beijing Winter Olympics on February 11 in Zhangjiakou, China. (Lee Jin-man/AP)

 

日本は開催地の中国・北京市との時差が1時間しかないことから、私も連日、時間を見つけてはテレビやインターネットにかじりついて観戦しました。

 

いずれも素晴らしいパフォーマンスの連続でスポーツの魅力や価値を感じさせてくれるものでした。

 

なかでも印象に残ったのは北京オリンピックのスノーボード・男子ハーフパイプで、日本の平野歩夢選手が金メダル獲得を決めたあと、アメリカのショーン・ホワイト選手が駆け寄り、金メダル獲得を祝福したシーンです。

 

ホワイト選手は言うまでもなく、オリンピック3大会金メダリストであり、スノーボード・ハーフパイプの一時代を築いたアスリートです。

 

今大会、ホワイト選手が予選2回目の演技で技の難易度を上げ、極限まで挑戦する姿は強く心に響きましたし、レース後に平野選手を讃え、そして両者が互いに敬意を示す姿は感動的でした。彼らの姿は、スポーツは国や言語など、あらゆる違いを越え、人と人とを結びつける力があることを証明するものだったと言えるでしょう。

 

また、北京パラリンピックでは、厳しい世界情勢の中、選手の皆さんは、それぞれの持てる技術と能力を最大限に生かし、人間の可能性に挑戦する素晴らしい姿を見せてくれました。昨年の東京パラリンピックと同様、その様子は多くの人を惹きつけたはずです。すべての選手の皆さん、関係者の皆さんに、心からの敬意を表したいと思います。

 

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しかしながら、二つの大会では今後への課題が残った面もありました。オリンピックでは不可解な採点やドーピング、スキー・ジャンプ競技でのウエア規定違反などが問題となりました。

 

3月21日、爆撃で破壊されたショッピングセンターを見る人たち=キエフ(AP)

 

また、残念なことに、北京オリンピック閉幕4日後にはロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり、パラリンピック期間中もそれが続きました。国連決議の「オリンピック・パラリンピック休戦協定」が守られることなく紛争が起きてしまったことは、率直に言って悲しく、とても心が痛みます。

 

オリンピック憲章ではオリンピズムの根本原則の中で次のようにうたっています。

 

「オリンピズムの目的は、 人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」
公益財団法人日本オリンピック委員会 オリンピック憲章最新版2021年版より

 

“The goal of Olympism is to place sport at the service of the harmonious development of humankind, with a view to promoting a peaceful society concerned with the preservation of human dignity. ”
Fundamental Principles of Olympism, Olympic Charter, International Olympic Committee,2021

 

これからも私は、スポーツを通じ、世界平和を追求する努力を続けていきたいと思います。

 

1日も早く諍いのない世界が実現し、すべての人にとって幸福な日々が訪れることを願っています。

 

筆者:井上康生(柔道家)

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