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'Love' is the 2023 New Year Kanji: Shoko Kanazawa Declares From Tokyo Tower
(2023年「新年の一字」は「愛」 金澤翔子さんが東京タワーで揮毫)
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愛は寛容である-。
新年早々、聖書で有名なこの一節が頭に浮かんだ。元旦にダウン症の人気書家、金澤翔子さん(37)が渾身(こんしん)の力で揮毫(きごう)した「新年の一字」が「愛」だったからだろう。
英語ニュース・オピニオンサイト「JAPAN Forward」(JF)は毎年、金澤翔子さんと母親の泰子さん(79)とともに、新年への願いを込めた漢字を一字、「新年の一字」として揮毫し、公表している。魂のこもった一字はJFのニュースルームの壁に掲げてある。
6年目の今年は、初めて東京タワーの展望台が舞台となった。翔子さんはあかね色に染まる初日の出に祈った後、来館者を前に揮毫。その模様は産経動画ニュースでライブ配信され、JFは英語と日本語の記事と動画を世界に発信した。
上の英文(日本語訳)はその記事の見出しだ。新年に入って掲載された記事の中で最も読まれたトレンディング記事になった。
JFの寄稿者たちが新年を占う企画、Prediction(予測)の記事の多くもトレンディング記事入りした。JFは一昨年11月、ロシアが冬に、ウクライナ東部に侵攻するとの予測記事を掲載し的中した。だが、今回、ロシアとウクライナの戦争の終結を予測する記事はなく、その終わりは全く見通せない。
「宇宙で最も強い力は愛。私たちは(戦乱で絶望する人たちに)愛で寄り添うことしかできない」。泰子さんはそう語った。
昨年は、ロシアによるウクライナ侵略を中心に暗いニュースが多かった。それでもJFは、日本発の英語ニュースメディアの中では堅調に成長した。発信したコンテンツの量は前年比28%増の年間2500本以上となり、インターネットでの音声配信サービス、ポッドキャストなど新たな分野の開拓にも乗り出した。
読者の数も増えている。メインターゲットの米国やアジア諸国以外に欧州でも昨年、新規読者が40%増え、大きな励ましを得た。
さらにJFは昨年、環境問題やSDGsに特化したウェブサイト、Japan 2 Earth(J2E)を立ち上げた。日本のスポーツ専門サイト、SportsLook(SL)と、日本の捕鯨文化を世界に紹介するサイト、Whaling Today(WT)を合わせると、計4つのサイトを同時に運営するまでに成長した。
いずれのサイトもまだまだ小さな存在だが、夢と希望を私たちに与えてくれている。今年も、日本の素顔をさまざまな角度から世界に発信していきたい。
ただ、コロナ禍という疫病は依然として収まらず、ウクライナ戦争は続く。気候変動による災害の数も世界中で増加している。さらに、お隣の大国、中国は軍事力を増強して力による現状変更もいとわぬ強硬姿勢を見せる。北朝鮮も猛烈な勢いで核兵器開発に動く。日本など周辺諸国への脅威は増す一方である。
もし、中国の習近平国家主席が、ロシアのプーチン大統領のように誤った判断を下せば、憎悪と悲劇がさらに広がり、世界は一層深い闇に覆われるだろう。日本には、そうならないように全力で阻止する努力が求められている。JFは、日本の仲間をつくるための対外情報発信に今年も尽力する所存だ。
冒頭の聖書の箇所は、こう結んでいる。「いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です」
希望と寛容にあふれた一年となることを、新年にあたり心より祈りたい。
(JAPAN Forward編集部)
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※「日本を発信」シリーズは、産経新聞のオピニオン面に掲載された記事を転載しています