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江崎グリコは11月10日、大阪府庁食堂(大阪市中央区)で同社の低糖アイスをデザートに加え、1食分の糖質量を40グラム以内にした「適正糖質」定食の提供を始めた。府と共同し、糖尿病の予防や治療を呼びかける14日の「世界糖尿病デー」に合わせて土日祝日を除く24日まで実施する。
府が推進する野菜摂取や減塩の取り組みと合わせ、2種類のオリジナル定食を企画した。同社の担当者は「適正糖質の認知や理解を広めたい」と説明。今回の取り組みを通じ、菓子だけでなくパスタなどにも商品を広げている低糖食品「スナオ」シリーズの拡販にもつなげたい考えだ。
食堂では「肉すい」「とん平焼き」の大阪グルメ定食に、デザートとしてスナオの低糖バニラアイスを提供。府が推進する「V.O.S.」(野菜たっぷり、適油、適塩)の要素も取り入れた。食堂は一般客も利用でき、価格はいずれも900円。
1日平均200人が利用する府庁食堂で、2メニュー合わせて1日30~40食を見込む。府の担当者は「野菜をたっぷり取るのは難しいが、必要な量に気づいてもらえたら」と話す。
一方、江崎グリコは大阪・道頓堀の巨大看板「グリコサイン」でも適正糖質を発信する。糖質の多い粉もん文化が楽しめる大阪だが、13~19日は4カ国語でかにすきや湯どうふなど適正糖質の関西グルメを5種類紹介し、訪日外国人客にも呼びかける。
筆者:田村慶子(産経新聞)