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瀬戸内海に面して工場群が広がる工業都市・山口県宇部市の公園に、人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズに登場する「ロンギヌスのやり」が物語の一場面さながらに突き刺さっている。同市はシリーズの監督を務めた庵野秀明さんの出身地で、地元企業の若手社員らが全長7メートル超のレプリカを製作した。
製造したのは宇部市に多数の工場を構える総合化学メーカーUBEのグループ会社「宇部スチール」。昨年7月、若手社員が社内会議でやりの製造を提案、約40人が携わって鉄スクラップなどの廃材から、重さ約1・2トンのやりを鋳造した。エヴァの版権管理元ともやりとりを重ね、特徴的なやりのらせん構造を再現した。
宇部市は劇場版の舞台モデルになり、ファンの聖地として知られる。やりの展示は市のPR企画「まちじゅうエヴァンゲリオン」の一環で来年1月8日まで。午後5時半から9時半には赤色などでライトアップされる。