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天皇陛下は6月19日、皇后さまと22日から国賓として英国を訪問するのを前に、皇居・宮殿「石橋(しゃっきょう)の間」で記者会見に臨まれた。皇室の国際親善で、外国訪問は「大事な柱の一つ」とし、今回の訪問を通じて「これまで築かれてきた日英間の友好関係がさらに深まっていくこと」を願われた。
陛下は「特に関心を払っていきたい」点として、「英国との間に培われてきた交流の歴史」と、「若い世代の交流」を挙げられた。先の大戦で両国が戦火を交えたことは「誠に残念」とした上で、上皇さまから、英王室とのご交流や、平和への思いについて聞いてきたとし、「お気持ちをしっかりと受け継いでまいりたい」とされた。
ご訪英は令和2年に英女王エリザベス2世の招待で計画されたが、コロナ禍で延期に。4年に女王が死去し、陛下は皇后さまとともに国葬に参列された。陛下は「(女王の)御存命中に伺えなかったことが心残り」とした上で、がんを公表したチャールズ国王ら王室メンバーを気遣い、「御治療中にもかかわらず、私たちをお迎えくださることを大変有り難く思います」と述べられた。