2020年東京五輪開幕まで24日であと1年となった。東京では56年ぶりとなる大会は、東京や千葉、埼玉など10都道県で史上最多の33競技339種目が実施される。
メインスタジアムとして開閉会式や陸上などが行われる新国立競技場(新宿区)は11月末の完成に向け工事も大詰め。今月中旬にはフィールドに天然芝が敷き詰められ、鮮やかな緑に覆われた。有明体操競技場(江東区)など他の新設会場や年内に宿泊棟が完成予定の選手村(中央区)などの工事も進み、熱戦の舞台は整えられつつある。
大会組織委員会は、チケットの1次抽選販売で一枚も当たらなかった人向けに「セカンドチャンス」として実施する特別抽選について、公式販売サイトでの申し込み受け付け開始を8月8日とし、60万枚超を販売する方向で最終調整している。
都心で交通規制テスト実施
東京五輪・パラリンピック期間中の交通輸送対策で、都心の道路の混雑緩和を検証する交通規制テストが24日、始まった。同日午前0時にスタートし、首都高速道路内の通行車両を減らすため、終日、入り口を一部閉鎖したり、本線料金所の開放レーン数を減らしたりする。テストは交通量が多い金曜の26日も行われる。
交通輸送対策をめぐっては、五輪開幕1年前に合わせて22日から、各企業や自治体などが、自宅や共有オフィスで働く「テレワーク」や時差出勤などを行い、道路や鉄道の混雑緩和の状況を試す取り組みが行われている。
交通規制テストでは、大会時に関係車両が多く通行する「晴海」などの首都高入り口の4カ所を閉鎖。状況次第で、ほかの入り口50カ所も順次、閉鎖する。
首都高と、首都高につながる東北自動車道など計11カ所の本線料金所では、都心方向の開放レーン数を通常より削減。一般道の環状7号の交差点約120カ所でも、都心方向の青信号の表示時間を午前5時~正午、短縮する。