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京都五花街の若手芸妓や舞妓が舞い踊る公演「五花街の初秋」が3日、京都市内のコンサートホールで開催された。主催した「京都伝統伎芸振興財団」によると、新型コロナウイルスの影響で舞台公演の中止が相次いだため、若手の経験の機会として特別に設けた。
各花街の若手芸妓や舞妓計約50人が出演し、伝承されてきた舞踊曲を順に披露。三味線や唄に合わせ、色とりどりの着物で華やかに舞った。多くが埋まった客席からは静かに拍手が送られた。
五花街のうち祇園東の舞妓、満彩光さん(17)は取材に「宴会やお舞台がない状況で、どうしてええんか分からず不安な時もありました。お舞台に出ることができてすごくうれしいです」と笑顔。初めて舞台に立ったという富瑛梨さん(16)も「舞妓さんなんやっていう実感が湧きました」と顔をほころばせた。