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開幕したカメラ見本市「CP+2025」=2月27日午後、横浜市のパシフィコ横浜(酒巻俊介撮影)
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国内最大級のカメラ見本市「CP+(シーピープラス)2025」(カメラ映像機器工業会主催)が2月27日、パシフィコ横浜(横浜市)で開幕した。これまで来場者は年齢層の高い男性が中心だったが、SNSへの投稿で、スマートフォンよりも質の高い静止画や動画を撮影したいというニーズが高まっており、女性や若い世代が増えている。カメラ各社は若年層向けの展示に力を入れている。3月2日まで。
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SNSに簡単に投稿
ニコンはブース全体の3分の2を若年層向けや動画関連のスペースにした。最近は動画投稿サイト「ユーチューブ」などへ投稿するため、画質の良いデジタルカメラを購入する若者が増え、最新機器を楽しめる体験コーナーを設置した。
このほかに写真家があらかじめ色味を設定した「イメージングレシピ」を体験できるコーナーも設けた。「初心者でもカメラを楽しめ、SNSに簡単に投稿できる」(広報)。
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Fujifilm's Retro Appeal
富士フイルムは小型軽量で、クラシカルなデザインが若い世代に人気のデジカメ「Xシリーズ」の撮影を体感できるコーナーを設けた。コンパクトモデル「X―M5」は国内販売の約半数が20、30代が占めるなど若年層の購入比率が年々上がっているという。
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その理由について、イメージングソリューション事業部の矢沢倫秀グループ統括マネージャーは「(若年層は)他では撮れず、独特な写真を撮りたい」と分析する。その上で、矢沢氏は「当社の色再現やフィルムシミュレーション、レトロなデザインなどが評価されている」と話す。
3D・VR移行の夢
一方、キヤノンは2次元(2D)の静止画・動画の次世代技術にあたるVR(仮想現実)やMR(複合現実)を活用した映像を体験できる「3D(3次元)イメージングゾーン」を設けた。手軽にVR映像を撮影できる二眼レンズや、VR撮影機器を展示する。
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また、MR体験では現実空間の映像とバーチャル上に作成したフェンシングの試合映像を組み合わせ、目の前で試合が行われているかのような臨場感を体験できる。戸倉剛副社長は「2Dから3D・VRへの移行という夢のあることを発信し、若年層に向けて、将来のイメージングの楽しみを伝えたい」と語った。
ソニーはデジタル一眼カメラの旗艦商品や幅広いレンズ群を展示。同社はクリエイターの支援に力を入れており、撮影から制作全般をサポートするサービスの最新デモを披露した。
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展示会の運営事務局のデータによると、2021年は男性の来場者が81%、女性が10%だったが、24年は男性78・2%、女性19・7%。年齢層別でみると、21年の1~29歳の来場者は8%だったが、24年は19・3%に拡大している。最近は女性や10~20代のZ世代の来場者が増えている。
筆者:當銘梨夏、黄金崎元(産経新聞)
Authors: Gen Koganezaki
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