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プロボクシングWBA,ⅠBF世界バンダム級統一王者の井上尚弥(28・大橋ジム)がIBF1位のマイケル・ダスマリナス(28・フィリピン)と6月19日(日本時間6月20日)に米ネバタ州ラスベガスで対戦する。試合は、IBFからの指名試合となる。前回2020年11月のマロニー戦は無観客で行われたが、今回は本場ラスベガスで観客を入れて行われる。
5月14日のオンライン会見で、大橋ジムの大橋会長は、「(井上は昨年)11月の世界戦からまた一段と強くなった、上手くなった印象を受ける」と語り、実父である井上真吾トレーナーも、「レベルの高い位置で安定して良い練習ができている。本人のモチベーションも高い」と太鼓判を押した。
井上尚弥もトレーニングで「相手の動きに的確に反応出来たり、より的確に当てたりできるようになった」と自身のボクシングの〝進化〟を強調した。2度目となるラスベガスでの試合については、「1度ラスベガスのリングを経験していることで、リラックスして、良い戦いが見せられると思います」と述べ、調整が順調に進んでいることを印象づけた。対戦相手のダスマリナスついては、「一発のパンチはあるけど、マロニーより、隙がありますし、充分に倒せる瞬間はあると思う」と話す一方で、「(相手は)パンチと一緒に頭を振ってくるような癖があるので、出会い頭のバッティングにならないように気をつけたい」と注意点を口にした。
井上は6月9日、羽田空港で出発を前に、「判定はない」と断言。「自信しかないです。100。でも、不安がゼロと言ったらウソになるかな」と余裕をみせた。さらに、今回の試合は「その次の統一戦に向けたものだ」と意気込みを語り、5月にWBCの王座を奪取したノニト・ドネアとの再戦を見据えていた。今回もベストに仕上がった井上は、3つ目のベルトを目指す闘いに向けて日本を後にした。モンスターは再び、ラスベガスのファンの前で圧巻の勝利を手にして光り輝くのか。試合は、日本では、6月20日(日)午後8時からフジテレビ系列で録画中継される。
筆者:佐藤新