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花粉症の原因となるスギ花粉
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3月に入り、近畿地方でスギ花粉の飛散が本格化し始めた。飛散量は例年と比べ非常に多い見込みで、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状があらわれる花粉症対策の重要性も増している。
日本気象協会によると、近畿では2月28日時点ですでに和歌山県田辺市や大阪府泉佐野市、兵庫県加古川市などで実際にスギ花粉の飛散が観測された。28日から3月1、2日にかけて飛散量は増していき、寒波が過ぎ去った3月上旬から中旬にかけて飛散のピークを迎える見通しという。
飛散量は、例年と比較して「非常に多い」と予想。同協会はその理由について「昨年夏は猛暑で、さらに日照時間も長かった。この高温多照が花芽の形成に好条件だったと考えられる」と説明する。
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花粉症は、花粉が体内に入ることで生じるアレルギー症状だ。花粉が体内に入ると体の中で異物に対する「抗体」が作られるが、花粉を浴び続けると体内の抗体の量が増し、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状があらわれるようになる。
同協会によると、花粉が飛びやすいのは、晴れて気温が高い日▽空気が乾燥して風が強い日▽雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後-など。マスクやメガネで目や鼻を覆うことで体内に花粉が入るのを防いだり、花粉が付きにくいつるつるした素材の服を選んだりするなどの対策を推奨している。
筆者:藤木祥平(産経新聞)
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