Great East Japan Earthquake 10th Anniversary

Arahama, Wakabayashi-ku, Sendai, Miyagi Prefecture

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‘Japan 2 Earth’: New Website Launches to Help Communities Achieve Development Goals

(「Japan 2 Earth」:人々が持続可能な開発目標を達成するのを助ける新サイト開設)

 

私たちの地球がおかしくなってきている-。近年、世界各地で起こる異常気象をみれば、決して言い過ぎではないだろう。

 

日本では、気温35度を超す猛暑日が続き、台風でもないのに大雨が各地に降り注ぎ、洪水となって甚大な被害をもたらす。欧州ではこの500年で最悪の干魃(かんばつ)となり、穀物生産に打撃を与え、大規模な山火事が人々の暮らしを脅かす。米国でも似たような状況だ。

 

それだけではない。巨大地震や火山爆発が世界各地で起き、新型コロナという疫病が蔓延(まんえん)し、大規模な戦争まで起きている。尋常でない時代に入った地球のため、未来のために何かしなければならない-。

 

そんな思いから、地球環境問題への日本の取り組みを世界に伝え、仲間を世界に求めていく新たなウェブサイト「Japan 2 Earth」(J2E)は、約1年半に及ぶ議論と準備の末に誕生した。

 

本紙は16日、1面で本紙が応援する英語ニュース・オピニオンサイト「JAPAN Forward」(JF)がJ2Eを開設したことを、「SDGs 日本の挑戦を世界に紹介 新サイト開設」との見出しで伝えた。一方のJFは、前日の「終戦の日」に上記の英文見出しで、J2E創設を発表した。

 

 

その目的は、地球環境を守り、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために貢献する日本の市民やコミュニティー、企業、団体の取り組みを世界に紹介することで、地球環境を守る仲間やパートナーを世界に増やしていくことだ。

 

サイト名は、「日本が地球(世界)のためにできること」という意味合いを込めた。ロゴは、日本の国鳥、キジを折り紙風にデザインした。

 

J2Eの吉村スーザン編集長は米国出身で、英語と日本語のバイリンガル。サイトは、日英2カ国語で情報発信を行うが、「日本の革新的な環境技術や発想、伝統的なやり方の再発見などの情報は世界で知られておらず、特に、英語で発信する意義がある」とする一方、英語で発信することで日本だけでなく世界の行動を促す役割を果たしていきたいと強調した。

 

J2Eを運営する一般社団法人ジャパンフォワード推進機構の太田英昭代表理事は「日本はかつて高度経済成長の時代には世界に抜きんでた省エネ技術を誇り、『もったいない』精神が社会の隅々まで共有されていた。その先見性と民族の知恵を今こそ再認識して世界に貢献すべき時が到来した」と話している。

 

 

J2Eには、日本の技術がベトナムの公害問題解決に貢献できる可能性を探るハノイ在住の日本人ビジネスマンのリポートや、日本の過去の経験を生かして、「水」を通じた国際貢献をラオスで展開するさいたま市職員の話など、未来のための行動のきっかけとなるヒントが詰まっている。

 

発表から約2週間。J2Eのパートナーになった企業からは「一部の団体等による我田引水的な意見に左右されることのない、自由度の高い運営が行われるところが魅力だ」との声が寄せられた。手軽に英語で情報を発信できる点や、異業種間の仲間づくりを促すことでパートナー同士の新たな互恵関係の構築に期待する声も上がっている。

 

混迷を深めるこの世界にあって、日本と日本人が多くの国々から信頼され、世界とつながりを深めていくことこそが、この国が生きる道である。パートナーとともに地球のためにできることを考えていきたい。

 

(JAPAN Forward編集部)

 

 

J2Eのパートナーを募集中!
JFの創設5年を記念してスタートしたJ2Eは、パートナーとともに行動し、新事業につなげていくことを目標に活動していきます。参加するパートナーを募っています。お問い合わせはJ2EのHPから。または、電話03-3275-8511まで。

 

※「日本を発信」シリーズは、産経新聞のオピニオン面に掲載された記事を転載しています

 

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