Inoue training 1209

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プロボクシングWBAスーパー、ⅠBF、WBCの世界バンダム級統一王者、井上尚弥(29・大橋ジム)が12月13日、東京・有明アリーナでWBO王者のポール・バトラー(34・英国)と対戦する。井上尚弥がこの試合に勝つと、史上9人目の4団体統一王者となり、日本人では史上初の偉業達成となる。

 

戦績は、井上尚弥が23戦23勝20KO。バトラーが36戦34勝15KO、2敗だが、10月13日の公式記者会見で、対戦相手のバトラーについて大橋ジムの大橋会長は「穴のない、左が多彩な選手。そう簡単に勝てる相手ではない」と述べた。井上尚は「バトラーも技術が高い選手なので、技術の駆け引きの戦いを見てほしい」と話し、「勝てば4本のベルトが揃うので、過去最大のモチベーションをもって試合に挑める」と、気持ちの高ぶりをアピールした。

 

井上尚は11月28日、実弟である井上拓真(26・大橋ジム)を相手に試合前最後のスパーリングを行った。現在は、12月13日の対戦に向けて、フォームやパンチの角度を意識したサンドバック打ち、ドラムミット打ち、シャドーボクシング、エアロバイク、ストレッチなどで最終調整をしている。

 

今年6月には、日本人として初めてリング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で1位にランクされた井上尚。これまでバンタム級で獲得した3つのベルトは全てKOで獲ってきた。今回も、KOで獲得できるのか、注目されている。

 

かつてJAPAN Forwardとのインタビューで、「4団体統一王者となりたい」と言いきった井上尚は、日本人がこれまで見たことがなかった景色を見ることができるのか。

 

「バンタム級にあげてから、充実した日々で、この日を迎えることが出来た。この試合は、バンタム級の締めと思って挑みたい」

 

そう強調したモンスター井上の、バンタム級での集大成となる歴史的一戦を見届けよう。

 

筆者:佐藤新

 

 

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