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9月13日に外相に就任した上川陽子氏が産経新聞のインタビューに応じた。主なやり取りは以下の通り。
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--9月13日の就任から5日目で国連総会に合わせて米国を訪問し、外交デビューを果たした
「(国連関連の国際会議に)出席した結果を踏まえ、現下の安全保障環境や北朝鮮への対応を含め、日米、日韓、日米韓による緊密な連携を引き続き強化することが重要だ。先進7カ国(G7)議長国としての任期はあと3カ月もあり、まさにここが勝負だ。この期間を存分に活用して現下の問題に結束して取り組む。議長国の責任をギリギリまで果たして来年の議長国のイタリアにバトンを渡したい」
--対中外交は
「日中関係は引き続き建設的かつ安定的な関係の構築を双方の努力で進めていく。また、日中韓協力についても外相会合、サミット(首脳会合)の開催に向けたプロセスを活性化していく」
--ロシアによるウクライナ侵略への対応は
「一日も早く侵略を止めさせ、また公正かつ永続的な平和をウクライナに実現することが重要だ。しかし、ロシアは現在も攻撃を続け、プーチン大統領は『併合したウクライナの一部地域はもはや交渉の対象ではない』と発言している。和平に向けて歩み寄ろうとする兆しは一切見られない。この状況は当事者であるウクライナの考え方から大きく離れたものだ。日本は対露制裁とウクライナ支援を強力に推進していく。同時に国際社会が一丸となってロシアに強い姿勢を示すべく、グローバルサウス(GS)と呼ばれる諸国を含む各国との連携を深めていきたい」
--GSとの連携強化をどう進めるか
「地球規模課題の解決のためにも各国が抱える課題に取り組みたい。GSと呼ばれる国々が個々に抱える事情や課題に向き合い、きめ細やかに対応していくことこそが大事だ」
聞き手:岡田美月(産経新聞)