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「希望持って歩める年に」 天皇陛下、動画で新年のお言葉

The Sankei Shimbun

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天皇陛下は新年に際し、ビデオメッセージで国民へのお言葉を寄せられた。宮内庁は1日午前5時半にホームページで動画を公開。新型コロナウイルスの感染拡大で見送られた新年一般参賀に代わるもので、皇后さまも同席された。陛下はお言葉でコロナ禍に触れ、「今年が、皆さんにとって、希望を持って歩んでいくことのできる年になることを心から願います」と述べられた。 

 

感染症で多くの命が失われたことについて、陛下は「御家族の皆さんのお悲しみもいかばかりかと思います」とご言及。医療従事者に「深い敬意と感謝の意」を表し、仕事や住居を失うなど「困難な状況に置かれている人々の身の上を案じています」と気遣われた。

 

その上で国民に対し、「安心して暮らせる日が必ずや遠くない将来に来ることを信じ、皆が互いに思いやりを持って助け合い、支え合いながら、進んで行くことを心から願っています」と語りかけられた。

 

皇后さまはこの冬の大雪や厳しい寒さに触れ、「くれぐれもお体を大切に」と案じられた。皇后さまがビデオメッセージでお言葉を述べられるのは初めて。

 

動画は6分45秒で、先月28日に赤坂御所で撮影。天皇による国民へのビデオメッセージは、上皇さまが在位中の平成23年の東日本大震災に際してと、28年の譲位の意向をにじませられたお言葉に続き3回目。

 

 

宮内庁は昨年、新年に当たり、陛下のご感想を公表したが、今年はビデオメッセージの公開に伴い見送った。平成の時代に恒例となっていた御製(ぎょせい)と御歌(みうた)の年頭の発表についても、今年は行わないとしている。    

 

 

コロナ禍ご言及、憲法にも配慮

 

天皇陛下が公表されたビデオメッセージは、上皇さまが在位中に公表された形式とは異なり、皇后さまも同席された上でのお言葉となった。新年のあいさつとの名目ながら、陛下は憲法にも配慮し、大半の時間を割いて新型コロナウイルス禍の国民に向けた思いを込められた。  

 

天皇は憲法で「国政に関する権能を有しない」と定められている。このため宮内庁側は、コロナ禍での陛下のビデオメッセージについて「感染状況が流動的な中でのご発言は、政治的と受け取られかねない」(幹部)として慎重意見が大勢だった。  

 

新年一般参賀では集まった国民に陛下がお言葉を述べられるのが通例で、宮内庁は今回のメッセージを一般参賀に代わるものと位置づけていた。一方、陛下はコロナ関連の政策には触れずに「感染拡大防止と社会経済活動の両立の難しさを感じます」と述べるにとどめ、憲法に最大限に配慮した上で、国民に対するお気持ちを盛り込まれた。メッセージは当初想定されていた例年の一般参賀のお言葉の分量を大きく上回った。宮内庁幹部は「さまざまな立場の人に目を向けて推敲(すいこう)を重ねられた結果」と話す。  

 

天皇、皇后両陛下は昨年4月以降、そろって感染症に関する専門家らの進講の場に臨まれてきた。今回、皇后さまが同席された背景について宮内庁関係者は、そうしたお二方での取り組みの延長線上にあると受け止める。側近の一人は「従来の踏襲ではなく、ふさわしい在り方を両陛下で判断された」と明かした。  

 

陛下はお言葉を述べる際、プロンプター(原稿映写機)を使い、手元の紙に目を落とさずカメラを見つめて語りかけられた。一人一人の国民に視線を合わせる形も、陛下が決められたという。「感染症が収まり、再び皆さんと直接お会いできる日を心待ちにしています」。陛下はコロナ禍の国民への思いを、そう締めくくられた。    

 

 

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